為替影響を受けながら高い目標を維持
ダイキン工業では2019年度通期の業績見通しを修正。売上高は為替影響もあり、公表値に対して600億円減の前年比5.2%増の2兆6100億円としたものの、営業利益は3.2%増の2850億円、経常利益は2.9%増の2850億円は据え置き、当期純利益は20億円増で前年比3.1%増の1950億円とした。
10期連続の増収増益、7期連続の最高業績という目標は維持する。
そして、2020年度最終年度とする戦略経営計画「FUSION 20」についても計画を維持。FUSION経営を開始した1996年以来、リーマンショックのときを除いて、すべて達成している継続的な計画達成に意欲をみせる。
十河社長兼CEOは「問われるのは、次の人材を育て、時代の変化をどう洞察し、経営判断をしていくのかという点。それがますます重要になる。洞察力と判断力を磨くためには、経営の第一線にいる立場として、常に変化の波打ち際に身を置くしかない」と語る。
厳しい経営環境にあるいまだからこそ、ダイキン工業の経営に注目が集まっている。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ