AMDは第3世代Ryzen Threadripperを米国時間11月25日に発売することを発表した。価格は3960Xが1399ドル(約15万2800円前後)、3970Xが1999ドル(約21万8400円前後)。
ラインアップは「Ryzen Threadripper 3960X」と「Ryzen Threadrippe 3970X」の2種類。7nmの「Zen 2」コア・アーキテクチャーをベースにし、88レーン(最大利用可能72レーン)のPCI Express 4.0と、144MBキャッシュにより、優れた電力効率を達成しているという。
第3世代Ryzen Threadripperのチップセットは「AMD TRX40」となり、CPUソケットが第2世代までが採用していたTR4ではなく、新しい「sTRX4」に変わった。TR4との互換性がないという点には注意したい。
TRX40は、従来のX399がPCI Express 3.0だったのに対して、CPUとはPCI Express 4.0×8で接続される。また、USBポートは10Gbpsポート最大12本。sTRX4は、チップセットにX399と比較して4倍以上の帯域幅を実現し、SSDやGPUなどの周辺機器に対して競合製品の約2.5倍となる帯域幅を提供するとしている。
AMDは競合であるハイエンドデスクトップ向けCPU「Core i9-9980XE」との性能比較も公開している。図はCore i9-9980XEを100とした場合の比較で、Ryzen Threadripper 3970Xは、CINEBENRCH R20でCore i9-9980XEよりも+90%と圧倒的な性能差をみせたとのこと。