東京モーターショー 2019レポート 第10回

東京モーターショー 2019

ワクワクスイッチが楽しそうなコンセプトカーを展示するスズキブース

コンセプトカーからスイスポまで！

　ジムニーやスイフトスポーツが絶好調のスズキ。国内において独自の存在感を出しているが、東京モーターショー 2019の会場でも独自色を出していたのでご紹介しよう。

　注目のコンセプトカーは「WAKUスポ（ワクスポ）」だ。「一台で楽しさ、ワクワクを家族内でシェアリングできるパーソナルコンパクトPHEV」を基本コンセプトとするこの車。スズキが得意とするAセグメントのボディーに、車体形状、フロントマスク、インテリア表示コンテンツを切り替えるワクワクスイッチを搭載。面白いのは、フェンダーミラーと思わせるカメラミラーを採用したこと。ちょっとユニークな造形にも注目したい。

　もう1台のコンセプトカーは「モバイルルーム自動運転車「HANARE（ハナレ）」。全自動運転により、まさに部屋そのものが動く、をイメージしているようだ。ここでも変身・変形する「ワクワクスイッチ」を搭載するという。大きく開いたガルウィングドアで乗降もラクラクだ。

　近未来の車として発売を予定しているのがハスラー・コンセプト。遊べる軽、カラフルポップ、楽しさ、ワクワクといったハスラーらしさと、新たな要素として取り込んだタフさ、力強さを際立たせたモデルに仕上げられていた。ジムニーはちょっと男前すぎる、という方に好適な1台だろう。

　二輪も元気だ。新開発の油冷エンジンを搭載したフルカウルスポーツバイク「ジクサー SF 250」を展示。単気筒モデルとすることで、街中での扱いやすさ（トルクフルかつ軽量・コンパクト）を実現。フルカウルながら、ややアップライトなポジションなのもうれしいところ。担当者によると「はじめてのオートバイに最適な内容・価格としたい」とのことだ。

　現行モデルとしてスイフトスポーツも展示。発売中のモデルと思いきや、なんとワイドトレッド化しているというから驚き。では室内が広がったかというと「いや、変わりません」とのことで、より走りを追及する方向に向けた仕様となっている。

　2020年に創立100周年を迎えるスズキが、さらに次の100年に向けて「大きな未来」を切り拓く、製品開発や技術開発の取り組みを提案している今回の展示。東京モーターショーで未来のスズキを感じてみよう。

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