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とうもろこしをレンジでチンするとなぜおいしいのか

2019年10月26日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集● ASCII

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気になる加熱ムラとシワシワ

 ちなみにラップでチンしたものも、皮付きと食味に大きな違いは感じられなかった。同じようにもっちりと甘い。

 ただ、糖度を計ってみると、不思議な結果になった。加熱前より1~2度ほど上がることもあれば、下がることもある。これは皮付きチン、ラップでチン、どちらも同じようにバラバラ。水分が減って濃度が上がれば、糖度が高く出るのは当然だが、下がる個体もあるのが謎だ。

 この原稿を書いている段階で、すでにトウモロコシの収穫は終わり、追試もできないので推測に過ぎないが、これはおそらく電子レンジの加熱ムラだろう。実際に食べてみて歯ごたえが生っぽいところも残っていた。だから果汁を採取する部位によって糖度も違っていた可能性がある。

 であれば、うちの電子レンジがシャープの「RE-SD10」という古い製品だったから、という理由も考えられる。ただ、レンジの性能に関係ないだろう現象もある。加熱後に放っておくと、実がシワシワになってしまうことだ。そして、少しかたくなってしまう。

 画像の上がレンチン、下が茹でたトウモロコシ。どちらも加熱後にラップをせず、1時間近く室温で放置したものだ。わかりにくいかもしれないが、上のトウモロコシには細かいシワが寄っている。

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