水気を飛ばすとおいしくなる?
これは、加熱中に水分が蒸発したせいかもしれない。ご存知のとおり、電子レンジで食材を加熱できるのは、マイクロ波を当てると水の分子が振動するから。食材を外から加熱するのではなく、水を含む食材自身が発熱するのだ。
レンジの中をのぞくと、加熱開始3分半あたりから庫内に湯気が立ち込め、水が蒸発していることがわかる。ではどれくらい蒸発しているのだろう。そこでラップしたトウモロコシの重さを、レンチンの前後で計ってみた。
チン前は337gだったものが、321gに。もう1本チンしてみると、359gだったものが343gに。だいたい重さにして5%ほど減るらしい。これがレンチンのおいしさにつながっているはずだが、同時に電子レンジの弱点でもある。