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IFA 2019レポート 第27回

5Gスマホを積極拡大するサムスン、5機種目で10万円を切る「Galaxy A90 5G」を発表

2019年09月16日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

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 IFA2019で、サムスンは「Galaxy A90 5G」を発表した。「Galaxy S10 5G」「Galaxy Note10 5G」「Galaxy Note10+ 5G」、そして「Galaxy Fold 5G」に続く5機種目の5G対応モデルとなり、5Gスマートフォン市場で最大のモデル数を誇るメーカーとなる。

Galaxy Aシリーズの最上位モデル、Galaxy A90 5G

単純な下位モデルではなく、カメラに力を入れるGalaxy A
ついに5G対応モデルまで登場

 Galaxy A90 5Gは、SoCにSnapdragon 855を採用したGalaxy Aシリーズの最上位に位置するモデルだ。5GはNR方式に対応し、周波数はサブ6GHz対応でミリ波には非対応。ディスプレーは6.7型(2400×1080)、アスペクト比は20:9とGalaxy S10やGalaxy Note 10よりもさらに縦長になっており、指紋認証センサーも画面内に埋め込まれている。メモリーは6GBまたは8GB、ストレージは128GB。バッテリー容量は4500mAh。価格は749ユーロ、日本円では約9万円で9月18日から販売する。

5Gスマートフォンながら749ユーロと価格を抑えた

 Galaxy Aシリーズは、2019年モデルから従来の「Galaxy S、Noteシリーズの下」という位置づけから方向性を変え、価格を抑えつつカメラ性能を重視したモデルを揃えている。Galaxy A90は同じシリーズのミッドハイに位置づけられる「Galaxy A70」より、さらに上位で、本体デザインやディスプレーサイズは同等としつつも、個々のスペックは引き上げられている。

Galaxy A90 5Gのフロント。水滴型ノッチの6.7型ディスプレーはGalaxy A70と同等

 カメラは背面に4800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(被写界深度測定)、フロントは3200万画素。Galaxy S、Noteシリーズよりメインカメラスペックは劣るものの、フロントカメラは逆に高画質のものを搭載している。

SM04 カメラはトリプル仕様。ワイドカメラは4800万画素

 本体デザインも特徴的で、背面の仕上げは最近主流のグラデーション系の色合いではなく、4つの部分に区切りそれぞれの光沢処理を変えることで複雑な色を見せる。スペースシルバーはシルバーとホワイトの組み合わせに見えるが、フィルムの多層処理で色合いを出しているため、光の当たり具合によっては虹色の反射も見せる。

スペースシルバーの背面

 コスモスブラックは暗いところでは黒一色に見えるが、光を当てるとこちらも背面が4区画に分けられており、「光沢黒」と「艶消し黒」が組み合わせられている。こちらもスペースシルバー同様に多層のフィルム層が虹色を映し出す。他社製品にはない独特の仕上げが美しい。

コスモスブラックの背面の4区画に分かれている部分

 本体サイズは164.8×76.4×8.4mm、重量は206g。ヘッドフォン端子は廃止され、外部端子はUSB Type-Cのみとなる。

6.7型モデルとしては一般的なサイズ

 世界各国で5Gサービスが始まっているが、中国以外で販売されている5Gスマートフォンはいずれも日本円で価格が10万円を超えており、10万円を切る製品はシャオミ「Mi MiX 3 5G」くらい。Galaxy A90 5Gは5Gスマートフォン購入の敷居を下げる製品であり、欧州圏などの5Gキャリアが販売する予定とのことだ。

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