USB Type-C接続の外付けディスプレー
「ThinkVision M14」を衝動買い
目の前にディスプレーを複数台並べて仕事するというのは、憧れのデイトレーダーかクールなアプリ開発者だけかと思っていた筆者だが、以前から複数アプリを画面一杯に開いて仕事を効率的に進めることは、ビジネスエリアでもWindowsが普及し始めた25年以上前から常識だったことを思い出した。
しかし筆者の場合、物理的にディスプレーを複数台使う環境に至っても、それぞれの画面上でそれほど複雑な仕事をする訳ではないので、結局のところ1台は仕事用画面、もう1台はながら動画鑑賞用の専用画面となってしまうだけのようにも思える。
そして、そんなことを言ってる今も従来と何も変わらず、30型クラスの高解像度大型画面をアプリで分割共有して、テキストエディター、画像編集、ブラウザーの3つのウィンドウを開いて作業しているのが現実だ。
筆者の現在のパソコン環境は、25周年モデルの「ThinkPad 25」の液晶を閉じてThinkPad USB Type-Cドック経由で30型外部ディスプレーに接続してデスクトップPCとして使っている。不思議なもので、デスクトップPCとしていつもその場所にあると、適当にThinkPad 25のフタの上には色々なモノを置いてしまう。
今や物置棚となったThinkPad 25を本来のモバイルPCとして持ち出すためには、事前に搭載物のどこか他の場所への退避と掃除が必要となり、USB Type-Cケーブル1本でドッキングステーションと繋がっている簡便さにも関わらず、別の物理的な問題がモバイル活動を阻害してしまう。
もちろんそれだけではなく、年齢とともにモバイルPCの携帯スレッショルド値は毎年変わり、今や1.7kgは毎日持ち歩くには重いクラスとなってしまっている。そんな時にLTE対応で、小振りで少し軽量な「ThinkPad X390」(1.18kg)を購入した。
実際の使用シーンではアウトドアが0~3割、宅内モバイルが7~10割の状態だが、デスクトップPCのある自室以外でも、いつでもすぐに取り出して使い始められるThinkPad X390は重宝している。
データ共有は、家庭内LANに接続されているNASとあわせてクラウドサービスのDropbox Plus(2TB)を使用しているので、ネットにさえ接続できれば、ワークプレイスはネット環境があればまったく関係ない状態だ。
実際に、リビングでThinkPad X390を使う機会も多くはなったが、問題は13.3型(1920×1080ドット)の画面サイズと、ふだん自室で見慣れている「ThinkVision」の30型(2560×1600ドット)の差による一覧できる可視範囲の違いだ。
一般的に、昨今流行のセカンドディスプレー購入の多くの理由は、シンプルにモバイルPC単独の可視範囲限界の拡大か、オフィスで浸透の進むデュアルディスプレー環境の、家庭内リモートワークへの持ち出しのいずれかだろう。
筆者の場合は確実に前者だ。13.3型のThinkPad X390にUSB Type-Cケーブル(Thunderbolt 3)経由で今回ご紹介する「ThinkVision M14」(14型:1920×1080ドット)を加えて、まだちょっと足りないが 27.3型に拡大する作戦だ。
6月25日に買ったThinkVision M14は7月9日に到着した。パッケージには、本体であるThinkVision M14ディスプレーと、フェルト地の専用携帯ケース、USB Type-Cショートケーブル(Thunderbolt 3、1m)、ディスプレー部と折り畳んだチルトスタンドの固定用クリップ左右2個が同梱されている。
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