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IFA 2019レポート 第10回

シャープは120型の8Kディスプレーを五輪前の来年投入

2019年09月06日 18時30分更新

文● 折原一也 ●編集 ASCII編集部

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欧州でAndroid TV搭載の4K AQUOSで価格攻勢を仕掛ける

 プレスカンファレンスでは、シャープのAndroid TVの4K液晶テレビAQUOS「BLシリーズ」についても発表、シャープ、MediaTek、Googleと3社のコラボによって発売される戦略的なシリーズだ。プレスカンファレンスでは想定価格も発表されたが、希望小売価格が65型モデルで749ユーロ(約8万8500円)と戦略的なプライスだ。

欧州向けのAndroid TV搭載の4K AQUOS「BLシリーズ」

 Android TVは日本ではシャープやソニーが採用しており一定の地位を確立しているが、欧州ではエントリークラスで本格的にAndroid TVを展開するブランドが不在。今回Android TV普及のために3社が手を取り合い、改めてAndroid TVで攻勢を仕掛ける形となる。

Android TV搭載テレビについてもブースに出展

 予想外に豊富なラインアップを発表したのがオーディオ製品。ほとんどが欧州シャープのオーディオ部隊による企画で欧州向けモデルだが、ヒットした機種については日本を含むグローバルでの展開も考えられるという。

シャープが欧州で展開するパーティースピーカーの「PS-919」

日本では販売していない、欧州シャープによるオーディオ製品を多数展開

 中でもピックアップして紹介されたアイテムがサウンドバー2機種。「HT-SBW310」はHbbTV、Netflix、欧州向けのラジオなどをビルトインしており、Amazon Alexaにも対応。自動車デザインなどで知られるピニンファリーナによるデザインで、399ユーロ(約4万7000円)を予定している。来年春発売のモデルとして、Dolby Atmos対応サウンドバーで同じくピニンファリーナデザインの「HT-SBW850」も発表され、こちらは日本でも登場する可能性がありそうだ。

スマートTV機能を一体化させたサウンドバー「HT-SBW310」

来年発売予定のDolby Atmos対応サウンドバー「HT-SBW850」

欧州でもシャープのスマートホーム“AIoT”を拡大

 日本では「COCORO」のサービス名称でスタートしているAIとIoT技術を組み合わせた人に寄り添うスマートホーム技術“AIoT”も改めて展開が発表された。普及に向けては「1.コネクト」「2.スマーター」「3.サービス」の順に拡大していく普及の全体像が語られ、サービスの段階ではセキュリティーや食品宅配の業者との連携までも想定する。

AIoTの目指すサービスのイメージ

対応デバイスは400製品に拡大

普及までに向けた3つのステップを解説

最初のステップはコネクトで、白物家電やスマートスピーカーなどを接続。スマホからの遠隔操作も可能とする

次はスマーター、作った料理のレシピに応じて翌日はよりヘルシーなメニューを提案したりと一歩踏み込む

最後のステップがサービスで宅配業者やセキュリティー業者のサービスと連携していく

 IFA 2019でも発表された4Kテレビ、AQUOSのスマートフォン、Dynabook、そして白物家電までも一社で手掛けるシャープ。家全体のスマートホームを一社で提供できるブランドとして一定の地位の確立を狙っているようだ。

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