ミキラボ　子どもと一緒に楽しむ3分科学 第31回

ドライアイスを使って二酸化炭素の性質を確かめる実験集

実験3：自分が出す二酸化炭素も調べられる

　私たちは呼吸するときに酸素を吸って二酸化炭素を出していますが、本当に呼吸で二酸化炭素を出しているのか、先ほどの紫キャベツの溶液を使って実験していきたいと思います。

【用意するもの】
・紫キャベツの煮汁
・ストロー
・透明のカップ

実験3で用意するもの

　透明のカップに紫キャベツの煮汁を入れ、ストローでブクブクと息を吹きかけ続けます。紫キャベツの煮汁なので口に入っても安全ですが、間違って吸わないように注意してください。

ストローでブクブクと息を吹きかけ続ける五十嵐美樹

　もしも息に二酸化炭素が含まれていたら、ドライアイス（二酸化炭素）を入れたときと同じように、紫キャベツの煮汁が紫色から赤色っぽく変化するはずです。引き続き息を吹きかけ続けてみると……、

紫キャベツの煮汁が赤色に変化

　ドライアイスのときと同じように赤色に変化しました！　私たちが呼吸することで出している二酸化炭素によって酸性に変化し、赤っぽい色に変わりました。

　注意事項を守りながら、ぜひスーパーなどで手に入るドライアイスを活用して楽しく実験していただければと思っております。

　二酸化炭素は目に見えないので、普段あまり意識することはありませんが、状態が変わったり色が変わったりすることで存在を確かめることができるので、直感的にわかりやすく、子どもたちに人気のコンテンツです。

　ぜひみなさんも実験をとおして、二酸化炭素の性質にたくさん触れてみてください！

■注意事項
・上記記載のドライアイス取り扱い注意事項をしっかりと守り、実験してください。
・小学生など低年齢の子どもが実験するときは、必ず保護者の指導のもとで実施してください。