ミキラボ　子どもと一緒に楽しむ3分科学 第31回

ドライアイスを使って二酸化炭素の性質を確かめる実験集

実験2：ドライアイス（二酸化炭素）の性質を確かめてみよう

　続いて、ドライアイス（二酸化炭素）の性質をさらに知ることができる実験をご紹介します。まずは、中学校の実験などでも使われるBTB溶液を使って実験してみます（後ほどお家にあるもので代替できる実験を紹介します）。BTB溶液を水で薄めた溶液にドライアイスを入れると、どんなことが起こるでしょうか？

BTB溶液とドライアイス

　緑色だったBTB溶液が、黄色に変化しました！

BTB溶液が黄色に変化

　BTB溶液は酸性のものと反応すると黄色に、アルカリ性のものに反応すると青色になるという性質があります。ドライアイス（二酸化炭素）が溶けるとBTB溶液が黄色になったので、酸性になったということがわかりました。

お家で酸性・アルカリ性を調べるなら紫キャベツ

　BTB溶液の代わりに、紫キャベツを煮出した溶液でも同じ実験ができます。紫キャベツのゆで汁にドライアイスを入れると、同じく色の変化によって酸性かアルカリ性かがわかります。

紫キャベツを煮出した溶液にドライアイスを入れる前（左）と後（右）

　紫キャベツのゆで汁にドライアイスを入れると、紫色から赤色に変化しました！　紫キャベツにはアントシアニンが含まれていて、酸性のものと反応すると赤色、アルカリ性のものと反応すると青色になる性質があります。今回は赤色になったので、BTB溶液のときと同じように酸性になることが確認できました！

　紫キャベツの煮汁の作り方や色が変化する原理については、ミキラボYouTubeからもご覧いただけます。