角川アスキー総合研究所は8月30日、「主要コンテンツ配信アプリの通信量/バッテリー消費量調査」を発表した。
災害時のスマホは各種情報の取得ツールとして重要になってきているが、広域災害などではデータ通信量やバッテリー残量に限られるケースも多い。調査は各種の動画配信、音楽・音声配信サービスと再生アプリ12種をスマホ3機種で実行し、バッテリー消費量とデータ通信量を調査したもの。平時の利用に加え、災害時の限られた条件下でのスマホ利用の参考になるとしている。
データ通信量では最大20倍以上の差があり、最も通信量が大きかったのはiPhone XS Maxを使った「YouTube Live」の視聴、最も通信量が少なかったのはXperia 1とPixel 3aを使った「Amazon Music」の再生。多くのアプリでは画質優先モード/通信量節約モードを選択できるが、「radiko」はユーザーが再生品質を選ぶことはできないにもかかわらずデータ容量は計測したなかでは最も低く、災害時での情報取得でも問題ないと考えられるとしている。
調査結果では、テストに基づいたデータから満充電でどれくらい動画・音楽配信サービスを視聴できるかも推定している。バッテリーが0%になるまでの推定値のため、実際に利用できる時間はさらに短くなると考えられるが、電池が心もとない時にどれくらいサービスを利用できるかの目安になるだろう。
同一サービスであってもOSや端末の性能、画面サイズなどの影響で再生状況が変わることから、災害時には手動で最低品質に設定することが推奨されるとのこと。
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