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KFCも代替肉ブームに参戦、米国で「肉なしチキン」を試験提供

2019年08月29日 07時50分更新

文● Charlotte Jee

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肉を使わない「代替肉」への需要が高まっている。ファースト・フードの巨人ケンタッキーフライドチキン(KFC)も、こうした需要に応じる試験に一早く乗り出した。

ビヨンド・ミート(Beyond Meat)の代替肉を使用したフライドチキンナゲットが、アトランタにあるKFCの1店舗で8月27日に提供される。午前10時30分から午後6時30分の間、アトランタのコブ・パークウェイにあるKFCで商品を注文した人は、「肉なしナゲット」の無料サンプルを受け取れる。KFCの計画によると、顧客から試験の評判が良ければ、試験実施店舗を広げるだけでなく、米国全土に展開する可能性もあるという。

KFCは、植物由来のチキン製品を初めて試験した米国のファストフード店だが、競合他社も同様の動きをみせている。デルタコ(Del Taco)は、6月にビーガン向けのミンチ肉を詰めたブリトーの販売を開始した。バーガーキング(Burger King)は肉を使用していない「インポシブル・ワッパー(Impossible Whopper)」を8月から米国の全店舗で販売している。デルタコでは6月以降、需要が増加しており、肉不使用のブリトーを200万食近く販売した。

恐らく、こうした肉不使用製品が狙い定めている市場は、ビーガンではないだろう。むしろ、こうした製品は「フレキシタリアン」のニーズに応えて生まれたものだ。フレキシタリアンは、基本的には菜食主義者だが、時にはそれ以外も食べるという食習慣を持つ。肉の消費量を減らすことはライフスタイルにおける1つの選択肢であり、環境を意識した人々が二酸化炭素の排出量を減らそうと試みる中で、人気が高まっている。

こうした一連の動きは、ビヨンド・ミートの復活を印象づけることになるかもしれない。ビヨンド・ミートは2019年、自社の基準を満たしていないことを理由に食料雑貨店へのチキン製品の供給を中止した。ビヨンド・ミートがしくじれば、インポシブル・フーズ(Impossible Foods)などのライバルが、ビヨンド・ミートの座を奪う機会を伺うことになるだろう(「 あなたが食べたいのは代替肉?それとも培養肉?次世代「肉」競争の行方」)も参照)。

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