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配信時のフレームレート低下もわずか!

Ryzen 9で配信も編集も、“遊びの幅”広がるゲーミングPC「ZEFT R9K01」

2019年08月26日 09時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R9K01」

 12コア/24スレッドタイプのCPUである「Ryzen 9 3900X」を搭載したパソコンショップ SEVENのゲーミング向けデスクトップパソコン「ZEFT R9K01」(型番:SR-ar9-9073T/S7/GP)は、果たしてゲームにおいてどの程度のパフォーマンスを発揮するのだろうか。また、どういった場面でその12コアが活きてくるのだろうか。今回は実際にゲームをプレーしつつ、そのポテンシャルを確かめてみたい。

 なお、残念ながらZEFT R9K01は現在販売していない(8月19日現在)。Ryzen 9 3900Xが入荷次第再販する予定だが、再販の予定は未定とのことだ。

Ryzen 9 3900X、GeForce RTX 2070 SUPER、32GBメモリー、2TB HDD+500GB SSDという構成

配信しながらゲームをプレーしてもフレームレートの低下はわずか8%ほど

 まずは、「3DMark」(Version 2.9.6631)の結果からだが、ZEFT R9K01はFire Strikeで22288、Time Spyで10590と非常に高いスコアを発揮。このあたりは、さすがハイエンドマシンといったところ。DirectX 12対応タイトルでも十分高いパフォーマンスが期待できそうだ。

「3DMark」(Version 2.9.6631)の結果

 続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果だが、ZEFT R9K01は3840×2160ドットでも総合スコアが8291と、スクウェア・エニックスが指標で「非常に快適」とする7000超えを実現。1920×1080ドットに至っては、スコアが17000台まで伸び、最小フレームレートは60fpsに迫る高い結果を残している。これだけ高性能であれば、プレイヤーキャラクターが多い場面であっても快適にプレーできそうだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果

 「Apex Legends」のテストも実施しておこう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定。そのうえで実際にプレーし、「Fraps」(Version 3.5.99)で平均フレームレートと最小フレームレートを取得した。その結果だが、ZEFT R9K01は3840×2160ドットで最小フレームレートが60fpsを上回り、1920×1080ドットではその最小フレームレートが167fpsまで向上している。そのため、144Hzなどの高リフレッシュレートのディスプレーを組み合わせることで1フレームでも多く描画を行ない、FPSやTPSなどでほかのプレイヤーより有利に立ち回ることが可能だ。

Apex Legendsプレー時のフレームレート

 さらに、「Twitch」でApex Legendsをプレーしているゲーム画面を配信しつつ、その際のフレームレートを確かめてみた。なお、配信ソフトウェアには「OBS Studio」(Version 23.2.1)を用い、映像ビットレートは6Mbps、出力解像度は1920×1080ドットに指定している。さすがにどの解像度も、配信を実施していない場合よりフレームレートが低下しているものの、その幅は8~9%程度に収まっている。とくに、配信をしていたとしても3840×2160ドットでは、最小フレームレートが60fpsを維持しており、このあたりは12コアのRyzen 9 3900Xがそのポテンシャルを遺憾なく発揮した結果といえそうだ。

Twitchで配信中のApex Legendsプレー時のフレームレート

 さらに、「FFmpeg」(Version 4.2)を用いて、動画トランスコードのテストもチェックしておこう。テストに用いた動画は、FFXIV漆黒のヴィランズを実際にプレーした計6分42秒のもの。その動画フォーマットはMotion JPEG形式で、ビットレートが149Mbpsの解像度が1920×1080ドットとなっている。今回は、その動画データをFFmpegで「libx264」を用いたH.264/AVC形式へ、「libx265」を用いたH.265/HEVC形式へそれぞれトランスコードした際の所要時間を測定した。

FFmpegを使った動画トランスコードの所要時間

 その結果だが、H.264/AVCへのトランスコードはわずか8分ほどで終了。H.265/HEVCへのトランスコードは、それより時間を要するものの、それでも23分ちょっとで終わっており、かなり実用的な結果を残している。

 最後に、「PCMark 10」(Version 2.0.2115)を用いて、システムの総合性能をチェック。今回のテストでは、無償版でも利用できるPCMark 10“無印”を利用したのだが、ZEFT R9K01の総合スコアは6825と高めだ。その詳細を見ると、基本性能を示すEssentialsとコンテンツ制作におけるパフォーマンスを見るDigital Content Creationの両方で1万を超えるスコアを発揮。ゲーム以外の用途でも、ZEFT R9K01は高いパフォーマンスを期待してよさそうだ。

PCMark 10の実行結果

ゲームプレーだけでなく、実況や録画と遊びの幅が広がるゲーミングパソコン

 テスト結果から明らかなとおり、ZEFT R9K01は4K解像度でも十分快適にゲームがプレーできるほどの高いパフォーマンスを備えている。とくに12コアというCPUのコア数を活かし、配信や動画トランスコード性能が優れており、ただゲームをプレーするだけなく、さらにゲーム実況やプレー動画の作成など、ZEFT R9K01であれば“遊び”の幅が広がることは間違いない。それでいて、価格は税抜きで22万9800円と、ハイエンドなゲーミングパソコンを探しているユーザーにとって、かなり魅力的な選択肢であるといえる。

試用機の主なスペック
機種名 SR-ar9-9073T/S7/GP
CPU Ryzen 9 3900X(定格クロック3.8GHz,最大クロック4.6Hz、12コア/24スレッド、キャッシュ容量64MB)
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER
メモリー 32GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 2TB HDD+500GB SSD
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
インターフェース(前面) USB 3.0端子×2、USB 3.1 Gen.2(Type-C)端子、ヘッドセット入出力
インターフェース(背面) USB 3.2 Gen.2(Type-A)端子×2、USB 3.1 Gen.1(Type-A)端子×6、HDMI、DisplayPort×3、スピーカー端子、1000BASE-T LAN、PS/2端子
拡張スロット PCI Express 4.0 x16、PCI Express 4.0 x4、PCI Express 4.0 x1×2
サイズ およそ幅220×奥行493×高さ506mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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