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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情第521回

会社の規模が驚くほど拡大したHP 業界に多大な影響を与えた現存メーカー

2019年07月29日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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ラップトップPC「HP-110」を発売
売れ行きは今ひとつ

 そのPortable Computer部門は、1984年にはHP-110(正式な型番はHP 45710A)というMS-DOSのラップトップを発表する。

HP 110の広告。さすがにこの液晶は、真面目に作業をしようとすると小さすぎである

 重量は9ポンド(4.08kg)だったので、一応膝の上で利用するのは可能というレベル。Harrisの5MHz駆動の80C86と最大656KBのRAM(この一部はRAMディスクとして利用。ユーザーエリアはわずか273KB)、480×128ピクセルのLCD(テキスト表示は80桁×16行)を搭載し、MS-DOS 2.11とLotus 1-2-3をROMで搭載していた。

 FDDはHP-IL経由で外付けだったが、300baudのモデムは内蔵しており、外出先での利用を考慮した製品で、価格は2995ドルとなっている。

 なんというか、当時の水準で見ても、今ひとつという感じのスペックだっただけにそれほど売れ行きは良くなかったが、翌年これを改良したHP 110A(HP 45711A)を発表する。

 こちらは画面サイズが480×200ピクセル(テキストでは80桁×24行)になり、RAMもユーザーエリアが512KBまで拡張され、さらに価格も2295ドルと安価になったものの、やはり売れ行きは今一歩であった。

 ちなみに同じ1984年、Portable Computer部門はもう1つの可搬型マシンであるHP Integral PC(型番はHP 9807A)を発表している。

このマシン上でGUI(HP Windows)も動いたらしいのだが、マウスが使えたという話を聞いたことがない。まさかキーボード操作だったのだろうか?

 さすがにこちらはバッテリーは非内蔵(つまりAC電源必須)の構成であるが、8MHz駆動のMC68000に512KB(最大2.5MB)のRAMを搭載、HP-UXが動くUnixマシンである。

 ただUnixマシンでありながらHDDは非内蔵(Unix自身はROMから起動。データ交換用に3.5インチのFDDを搭載)し、なぜかインクジェットプリンターも搭載しているなど、いろいろチグハグなところが目立つ構成であった。

 ELディスプレーは512×255ピクセルで、テキスト表示は80桁×28行表示が可能だったが、どう考えてもプリンターではなくHDDを搭載すべきだった気がする。こちらもキワモノ扱いされ、あまり成功したとは言えなかった(続く)。

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