ゲーミングデバイス特集の第2回は、これからMOBAゲームを始めようという初心者のために「ゲーミングキーボード」について触れていく。MOBAであれば、最も重要になってくるデバイスはキーボードだ。キーボードだけを良いものにすればいいというわけではないが、一番重点を置くべきデバイスなのは間違いない。
また、あわせてゲーミングキーボードのあれこれについての解説も入れていく。すでにMOBAをプレイしている方々でも、普段なにげなく見聞きしていた言葉の意味を理解して、さらに深く好きなゲームの世界に踏み込んでもらいたい。
それだけではなく「今夏オススメのMOBA」も合わせて紹介しよう。今一番の注目タイトルを紹介するので、令和初の夏休みにぜひともプレイしてもらいたい。
ゲームをする上で「ゲーミングキーボード」を選ぶのは当然!
第1回でもお伝えしたが、良質なプレイ環境を作り上げるためには、マシンのパーツ選定がもちろん重要だが、各デバイスの選定もそれと同等以上に重要だ。
特にMOBAのプレイにおいてはキーボードが特に重要だ。自分の手によくなじみ、キーが押しやすくなければならない。そのためにはたくさんのキーボードを触り比べてみる必要がある。
また、たとえばWindowsキーをミスタッチするなど、ゲームをする上でその操作が不要な場面では誤操作になり、時としてプレイの結果を左右する。
それを少しでも排除し結果につなげるためにも、ゲームプレイに特化した「ゲーミングキーボード」を使うことが最良の選択になる。
ゲーミングキーボードを使うからこそ結果につながり、ゲームに没頭でき、ゲームを楽しめる。ゲーミングキーボードを使ってプレイするという事はゲームを楽しむための重要なキーアイテムなのは間違いない。
絶対に必要な機能
アンチゴーストとロールオーバー
ゲーミングキーボードを選ぶ上で非常に重要な機能が2つある。「ロールオーバー」と「アンチゴースト」だ。この2つが備わっているキーボードを使うことが重要になってくる。
まずアンチゴーストについてだが、複数のキーを同時に押したときに、押していないキーまで押されたと判断されて、誤った信号が発生してしまうことがある。
キーボードには、各キーのスイッチを格子状につなぐマトリックスがあり、それに電流を流すことでどのスイッチがオンまたはオフなのかを検出する仕組みになっている。
だが、この仕組みだと複数のスイッチがオンの場合、電流が別のラインに流れてしまい「オフのスイッチまでオンになっている」と誤検出されてしまうといった具合だ。
これが「ゴースト」と呼ばれるものなのだが、これを防ぐための機能がアンチゴーストだ。電流を一定方向に制限する作用がある部品(ダイオード)を挿入して、他のラインに電流が流れないようにしたり、キーのマトリックスを組み替えたりなどして対策している。このアンチゴーストに対応しているかが、製品を選ぶ上で重要なポイントになる。
一方ロールオーバーは、上記のアンチゴースト機能によりたくさんのキーを同時に押下できる。そして「押下されたキーをいくつまで検出できるか」ということを示すものが「ロールオーバー」だ。
たとえば、同時に押下されたキーを20個まで検出できる場合は「20キーロールオーバー」となる。これがすべてのキーの場合は、「全キーロールオーバー」や「Nキーロールオーバー」と表示される。
この2つの機能があるからこそ、ゲーミングキーボードを使う意味がある。Shiftキーを押しながらスキルやアイテムのクイックスロットキーを押したり、素早い連打で複数のスキルを連続で使用するという状況で、この機能が非常に効いてくる。
この2つの機能は特に重要になるが、ゲーミングキーボードにはその他にも重要な機能がまだまだある。例えば、先述のWindowsキーの誤入力を防ぐために無効化する機能や、テンションを盛り上げてくれるLEDバックライトでのイルミネーション機能など、ゲーミングキーボードならではの機能が盛り込まれていることも注目して選ぶべきだ。
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