「TUF GAMING」マザーボードとあわせて使いたいパーツとは
高耐久に特化したASUS製のゲーマー向けマザーボードといえば、「TUF GAMING」シリーズだ。Z370チップセット搭載の「TUF Z370-PLUS GAMING」や、AMD B350チップセット搭載の「TUF B350M-PLUS GAMING」といったモデルが販売されており、手頃な価格と信頼性の高さで人気を集めている。安価ながら高耐久部材の採用には安心感があるため、ミドルクラスの自作PCを組み上げたいゲーマーにはオススメだ。
最近はASUSマザーボードの主力シリーズとなりつつあるTUF GAMINGシリーズ。チップセットカバーにはTUF GAMINGのロゴが印刷されている。最上段のPCIe x16スロットは金属補強済みのセーフスロット。シリーズ独自のハードウェア保護「TUFプロテクション」の一例だ
価格帯的にはASUSの主力シリーズと言ってもさしつかえないTUF GAMINGシリーズだが、TUFシリーズとあわせて使用したいのが、他メーカーとのコラボレーションで生み出された「TUF GAMING ALLIANCE」認定パーツだ。認定パーツはIn Win、TeamといったASUS以外のメーカーから展開されており、メモリーやPCケースなど、種類も様々。TUF GAMINGシリーズのマザーボードと同じロゴやカラー、迷彩パターンを採用することで、TUF GAMINGと合わせて組み立てたPCにデザイン面での統一感を持たせられる。自作PC業界全体で見てもこうした取り組みは珍しいが、昨今は“魅せるPC”に対する関心が高まっていることを考えれば、これから自作するなら要注目のプロダクトと言えるだろう。
メモリーや電源ユニット、PCケースまでデザインを統一できる「TUF GAMING ALLIANCE」認定パーツ
TUF GAMING ALLIANCEの製品ジャンルはかなり幅広く、すでにPCケース、CPUクーラー、メモリー、電源ユニットといったジャンルではいくつかの製品が出揃っている。先日台湾で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2018」のASUSブースでも、いくつかの製品を実際に見ることができた。いずれは「すべてのパーツをTUF GAMING ALLIANCEで」といったことも可能になるかもしれない。
今回はメーカー貸出しを受け、いくつかのTUF GAMING ALLIANCE認定製品を実際に試してみた。用意したのは、Cooler MasterのCPUクーラー「MASTERAIR MA620P TUF GAMING EDITION」およびPCケース「MasterBox MB500 TUF Gaming Edition」および電源ユニット「MASTERWATT 750 TUF GAMING EDITION」、TeamのDDR4メモリー「T-Force Vulcan TUF GAMING ALLIANCE」(発売済み、実売価格2万7000円前後)、In WinのPCケース「101-TUF GAMING」(発売済み、実売価格1万3500円前後)、TUF GAMING ALLIANCE仕様となったサイズのCPUクーラー「虎徹 MarkII TUF GAMING ALLIANCE」だ。いくつかの製品は未発売だが、近日中には登場が予定されている。
いずれの製品も、基本的には既存モデルをTUF GAMING仕様にカスタマイズした製品となる。ブラックとイエローを基調としたカラーリングを採用し、迷彩パターンが印象的な外観なのはTUF GAMINGシリーズと変わらない。ちなみに、CPUクーラーやPCケースなど、LED発光に対応する製品はASUSのLED同期機能「Aura Sync」にもしっかり対応している。TUF GAMINGシリーズにはRGB 4ピン端子が備わっているため、あわせて使う際も安心だ。
Team「T-Force Vulcan TUF GAMING ALLIANCE(TLTYD416G3600HC19ADC01)」
Cooler Master「MASTERWATT 750 TUF GAMING EDITION」
Cooler Master「MASTERAIR MA620P TUF GAMING EDITION」
サイズ「虎徹 Mark II TUF GAMING ALLIANCE」
Cooler Master「MasterBox MB500 TUF Gaming Edition」

ここまで紹介したTUF GAMING ALLIANCE認定パーツを活用して、PCを一台実際に組み上げてみた。PCケース、CPUクーラー、メモリー、電源ユニットが認定パーツという構成だが、これだけでもPC全体のデザインコンセプトが統一されるため、あたかもMOD PCのような一台が組み上げられるのは面白い。これまでもROGなどハイエンド帯のブランドではデザインにこだわった認定メモリーなどが存在したが、これだけの規模で認定製品が展開されることはありそうでなかった印象だ。それぞれのパーツは単体で見てもなかなかに魅力的なので、PC内部だけをTUF GAMINGで統一する、見た目のアクセントとして採用するといったことも可能だろう。
主な構成 | |
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CPU | Intel「Core i7-8700」(6コア/12スレッド、3.2GHz~4.6GHz) |
CPUクーラー | Cooler Master「MASTERAIR MA620P TUF GAMING EDITION」 |
メモリー | Team「TLTYD416G3600HC19ADC01」(8GB×2、DDR4-3600) |
ストレージ | Intel「600p SSDPEKKW256G7X1」(256GB SSD) |
グラフィックスボード | ASUS「ROG STRIX-GTX1060-O6G-GAMING」(GeForce GTX 1060、6GB) |
PCケース | Cooler Master「MasterBox MB500 TUF Gaming Edition」 |
電源ユニット | Cooler Master「MASTERWATT 750 TUF GAMING EDITION」 |
In Win「101-TUF GAMING」
