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ヴィーガン向け「究極」の乳製品フリーアイスが登場

2019年07月15日 10時57分更新

文● Tanya Basu

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パーフェクト・デイ(Perfect Day)という企業が、5年の歳月と6000万ドルを投じて、遺伝子組換えをした酵母からとれたホエイプロテインを原料としたアイスクリームの製造に成功したと発表した。

ここ数年で、乳成分を含まないアイスクリーム市場は急速に拡大している。調査会社のニールセンは2017年に、乳製品フリーのアイスクリーム市場の需要は50%増加すると予想した。ヴィーガニズム(絶対菜食主義)の人々が増加し、オーツやココナッツ、そしてひよこ豆のような原料から作られる非乳製品ミルクが手に入れやすくなり、知られるようになってきたからだ。

乳製品不使用のアイスクリームを味わったことのある人なら、じゃりじゃりしたり、粉っぽかったり、あるいはもっと単純に、本物とは違ったりすることをご存じだろう。これは、アイスクリームをあれほどまでにクリーミーにしているのが、牛乳に豊富に含まれているホエイプロテインであるからだ。カシューナッツやココナッツミルクは、乳製品と同様、たくさんの脂肪を含んでおり、凍ったお菓子にシルキーな質感をもたらせるため、食感はかなり近くなるが、まったく同じにはならない。だが、パーフェクト・デイは酵母に手を加えて、ホエイプロテインを産生するようにした。つまり、ヴィーガンや乳糖不耐症の人、そして他の誰にとっても、究極の折衷案を作り上げた可能性がある。

このアイスクリームが遺伝子組換え食品なのかという問いに対する答えは、イエスでもあり、ノーでもある。パーフェクト・デイはWebサイトで、使用している酵母は、砂糖をホエイとカゼインに変えるように遺伝子組換えしたものだと述べている。だが、アイスクリームに入っているのは「純粋な」ホエイだけだという。

この製品がロングセラーとなるかどうかは、まだ不透明だ。自身がヴィーガンであるザ・ニュー・フード・エコノミー(New Food Economy)のライターは、他の乳製品フリーのアイスクリームに十分対抗できるほどクリーミーであると評した。しかし、審判は、昔ながらの牛乳から作られたアイスクリームと比べて味がどうかによって下されるのだ。

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