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空気清浄機並みの脱臭機能も:

ポチりそうで危ない バルミューダの持ち運べる扇風機「GreenFan C2」

2019年07月03日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 2歳児くんの保護者をしています盛田 諒ですこんにちは。1年の半分が終わりエアコンと扇風機が主役の季節になったところで、バルミューダが小さくて持ち運びやすい扇風機兼用サーキュレーター「グリーンファン シーツー(GreenFan C2)」を発表しました。7月10日発売、税抜2万2600円。

GreenFan C2
7月10日発売
2万2600円
バルミューダ
https://www.balmuda.com/jp/greenfan-c2/

 片手で持ち運べて、別売の「バッテリー&ドック」(9800円)をつければコードレスで使えます。背面には脱臭効果のある活性炭フィルターがついていて、キッチンや玄関などの簡単な空気清浄機としても使用可能。シンプルでかわいいデザインは、わりと手の届きやすい価格もあいまって、通販サイトを見ているうちにポチってしまいそうな危うさがあります。

正面には電源と操作ボタン

背面には脱臭フィルター

シンプルな3層構造です

軽く簡単に持ち運べる

脱臭用の活性炭フィルター

部屋干しなどにも使えるそう

 同社のサーキュレーターは「グリーンファン サーキュ(GreenFan Cirq)」につづいて2台目。サイズ以外の主な違いは風量で、適用床面積はサーキュが30畳、シーツーは20畳と小さな部屋向け。扇風機「グリーンファン(GreenFan)」とシーツーの違いは、首振りとタイマーの有無です。ただ性能の違いというよりは「小さくて持ち運べる扇風機」という個性が最大の機能という感じです。

風量は控えめで書斎など小さな部屋向き

首振りやタイマー機能はありません

 ファンはいままでのグリーンファンと同じ形ですが、本体サイズを小さくした関係、羽の数を外羽9枚・内羽5枚から外羽5枚・内羽5枚に減らしています。それでも風量をかせぐためにパイプ状のダクトファン構造にしている形です。風量は弱・中・強の3段階に加えて大風量のジェットモードを採用。エアコンをつけたときなど空気をかくはんしたいときジェットを使用するような想定だそうです。グリーンファンなどと同様にシンプルなリモコンもついてきます。

外羽の枚数が9枚から5枚に(左がCirq、右がC2)

かんたんなリモコンつき

 ちょっとまぬけなデザインはおよそ2000案から選ばれたもの。スターウォーズ「R2-D2」のような愛らしさがあることから「C2」という名前になったそうです。台座とダクトファンの隙間のまぬけなバランス感がチャームポイント。本気で「GreenFan R2-D2」という製品名にしようと思ったこともあったそうですが普通に商標的な理由からボツになったそうです。

 シーツーは社内から「こういうものを作りたいんですが」と声があがって開発された製品。創業者である寺尾玄社長以外の企画から製品が出てきたのは同社としては初めてです。すげえ会社だなという気もしますが2010年発売のグリーンファンはまだ社員が寺尾社長を含めて3人だったときのバルミューダが作った製品です。それから9年間で従業員数が114人に増え、ついに社長以外の企画が通るようになったのかと思うとそういうものかもしれないなと感じます。

 余談ですが最近バルミューダは家電大手のリタイア組をたくさん雇用しているらしく、おかげで30代ほどだった従業員平均年齢は40代まで上がったそうです。アイリスオーヤマなどもそうですが新興の中小企業が大手リタイア組の受け皿になっている印象です。家電大手によるベンチャーとの協業や買収などとは逆方向の現象が起きて知見が活かされていると思うとちょっと面白いですね。

 バルミューダの強みは、高級扇風機や高級トースターなどの新しいジャンルを作って当てる力です。社長以外の企画からはじまった「ポータブル扇風機」を新ジャンルとして当てられるかどうかは新生バルミューダとして腕の見せどころですね。実際に売れるかどうかはわかりませんが、個人的には思いきり衝動買いのツボを押されてぐらついています。盛田 諒でした。




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