コスト競争力は世界トップレベル
神門社長は同社が設立された際に、第1期生として入社。6代目社長ではあるが、同社初の生え抜き社長だ。入社から5年間は、生産現場に立ち、パソコンを組み立てた経験を持つ。
「パソコン累計生産4000万台の達成という記念すべき節目の日を、こうしてみなさんと一緒に迎えることができ、大変うれしく思う。この出雲の地で29年間という長きにわたり、モノづくりを続けてこられたのは、変化に柔軟に対応し、たゆまぬ改善を積み重ねながら、常に変化し続けることができたからだと確信している」と、自らの体験をもとに振り返る。
富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰社長も「いま、島根富士通が持っているコスト競争力は、世界でもトップレベルにある。品質でも、コストでも戦うことができ、ベストフィットというキーワードで、ひとりひとりのお客様が望むものを提供できる」と、島根富士通の強みを訴求。「諸先輩の意志を継いで、ひとりひとりが毎日努力を積み重ねてきた結果である」と評価してみせた。
神門社長は「今回の記念すべき累計生産4000万台の達成は、さらなる成長へ向けた通過点と位置づけ、我々が目指す、自動化とICTを融合した次世代ものづくりを実現し、次の5000万台、6000万台に向けて、これからも全社一丸となって挑戦していこう」と、同社の社員に呼び掛けた。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ