MCデジタル・リアルティは第2大阪データセンター(KIX11)の正式なサービス提供開始を発表した。4階建てで延べ床面積は2万3000㎡。免震システムで強化されており、供給する総IT電力は最大28メガワットにおよぶ。
KIX11は2017年5月に稼働開始した第1大阪データセンター(KIX10)に続き、2018年11月に世界的な大手クラウドサービスプロバイダーとの複数年のマルチメガワット契約を締結している。これらの施設は、ダークファイバーを介して「デジタル大阪コネクテッドキャンパス」に接続され、重要なデータセンターやネットワーク、クラウド、コネクティビティを1つのセキュアな環境に統合するという。複数のキャリアがサイトに混在するキャリアニュートラルな施設であり、デジタル・リアルティのエコシステムへのオープンなアクセスを提供。また、セキュア・バイ・デザイン(SBD)の原則を採用しており、信頼性と安全性の高いインフラに対する需要の高まりに応える、ハイセキュアロケーションを顧客に提供するという。
MCデジタル・リアルティはデータセンター施設の開発/運用に特化したREIT(不動産投資信託)事業者である米デジタル・リアルティ・トラストと三菱商事の合弁会社。現在国内で東京・大阪の都市部に2か所ずつ、計4つのデータセンターを運営しており、さらに総IT電力55メガワットまで拡張可能な土地を大阪に保有する。また先日、MCデジタル・リアルティは東京エリアで約2万㎡の土地区画の取得を完了したことを発表。この土地に、2021年までに36メガワットの新たなデータセンターを開発する予定となっている。
米デジタル・リアルティ・トラストは北米、ヨーロッパ、中南米、アジア、オーストラリア各地に設置した200を超えるデータセンター群によって、2000社以上のデータセンター、コロケーション、インターコネクション戦略を支える。最近では12年連続で稼働率99.999%を達成し、データセンター全体の総稼働時間は14億5000万分を超えるという。アジア太平洋地域では、東京、大阪、シンガポール、香港、メルボルン、シドニーにデータセンターを保有する。