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スペースX、インターネット衛星60基を打ち上げ

2019年05月28日 12時25分更新

文● Erin Winick

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衛星インターネットの競争が過熱している。スペースXは、同社のインターネット・コンステレーション(衛星群)である「スターリンク(Starlink)」を構成する最初の人工衛星60基を打ち上げた。

5月23日の夜、東部標準時の午後10時30分に、フロリダのケープ・カナベラルから「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットが打ち上げられた。同ロケットが搭載する60基の人工衛星は、スペースXのこれまでのペイロード(積載物)の中でもっとも重く、その重さは約227キログラムだ。打ち上げの映像はユーチューブで確認できる。

多くの企業が、地球低軌道(LEO)に世界規模のブロードバンド・インターネット・ネットワークを構築しようと取り組んでいる。スペースXはそのうちの1社だ。同社は1万2000基近くの人工衛星の打ち上げを目標としており、配備ペースを速める計画だ。現在の計画では、一度に60基単位での打ち上げを継続して実施し、毎年1000から2000基の衛星を軌道に乗せる予定である。あまりに多くの数が打ち上げられるので、軌道が人工衛星で埋まってしまうことについての懸念が高まっている(「巨大衛星群の打ち上げで宇宙は早くも大混雑、衝突リスクは回避できるか?」)。

ほかにも、ソフトバンクが出資するワンウェブ(OneWeb)をはじめ、アマゾン、テレサット(Telesat)、レオサット(LeoSat)などが、ブロードバンド・インターネット接続を全世界に提供するために、低機能の地球低軌道人工衛星を大量に使用する計画だ。各社は、数百基から数千基の人工衛星を地球周回軌道に乗せて、インターネット接続を地上に提供する予定。ワンウェブは、今年2月27日(米国東部標準時)に、同社が打ち上げを予定している650基からなる衛星コンステレーションの最初の6基を初めて打ち上げた

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