レッドハットは2019年5月に開催した年次イベント「Red Hat Summit 2019」で、新しいブランドロゴを発表した。これまでのレッドハットのロゴは、少し顔を隠すように赤い中折れ帽をかぶった男性“シャドーマン”だった。新しいロゴではシャドーマンがいなくなり、とてもシンプルに、赤い中折れ帽だけがデザインされている。
5月24日、レッドハットCMO(最高マーケティング責任者)のティム・イェートン氏が、ロゴからシャドーマンが消えた理由を説明したブログを投稿した。ざっくり要約すると、人々がシャドーマンを見たときに抱くイメージがとても悪く、それを知ったブランドチームが深く失望してしまったため、シャドーマンが引退することになったということのようだ。
もともと、旧ロゴがスマートフォンなどの小さな画面で上手くレンダリングできない問題を解決するために、ロゴにささやかな変更を加えることは決まっていた。ロゴに変更を加えるにあたって、同社が顧客や見込み顧客を対象に、同社の旧ロゴから想起するイメージを質問したところ、「不吉、秘密っぽい、悪、コソコソしている・・・」など、一部回答は“憂慮すべきものと言うほかない”ものであったという。
人々がこのようなイメージを抱くことをまったく予期していなかったイェートンCMOとブランドチークはひどくショックを受けて、今回の大幅ロゴ刷新に至ったという。