ほかにもバックアップ新製品「PowerProtect」、ミッドレンジ「Unity XT」など多数、DTW 2019レポート
AI/DL特化のGPU/IPUサーバーなど、Dell EMC製品の新発表まとめ
2019年05月07日 08時00分更新
ScaleIOは“VxFlexファミリー”へ、SDSアプライアンスを投入
HCI分野では新製品の「Dell EMC VxFlex」アプライアンスと、VxRail向けの新サービス「VxRail Analytical Consulting Engine(ACE)」を発表している。
VxFlexは、SDS(Software-Defined Storage)ソフトウェアである「VxFlex OS(旧称ScaleIO)」を組み込んだSANストレージ製品。また、VxFlexをラック構成にしたVxRack FLEX(旧称)は「VxFlex integrated rack」へと改称している。なおこれらの製品は、統合管理ツール「VxFlex Manager」の機能拡張も含めて今年7月からの提供開始予定。
前出のシーガル氏は、VxRailとVxFlexの用途の違いについて「VxFlexは、VMware以外も含むマルチハイパーバイザ環境など柔軟性を求める顧客、またデータベース環境などでより高いパフォーマンスを求める顧客向けの製品だ」と説明した。Kubernetes向けのストレージプラグインも提供している。
もうひとつのVxRail ACEは、顧客のVxRail環境から稼働データをクラウドに収集し、パフォーマンスやキャパシティをポータル上で可視化するとともに、AI/機械学習分析に基づき最適な設定をガイドするというサービスだ。アーリーアクセスプログラムを開始しており、一般提供開始は今年末の予定。
シーガル氏は、ACEについて「ACEはまだ初期段階であり、稼働状況の分析や設定のレコメンデーションの機能(にとどまっている)。今後さらに稼働データの収集や顧客からのフィードバックが集まれば、将来的にはプロアクティブなアラートやメンテナンスも可能になるだろう」と語った。
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以上、今回はDell EMCの広範なインフラ製品群における新発表をまとめてお伝えした。これらの製品の多くもまた、前回記事で紹介したDell Technologies Cloudプラットフォームの一部として扱われているようだ。
前回、今回と見てきたとおり、今回のDell Technologies Worldでは、Dell Technologiesファミリー企業の持つテクノロジーや製品を統合/連携したソリューションが目立った。特にヴイエムウェアの役割は非常に重要なものとなっている。次回記事では基調講演において、デルテクノロジーズ会長兼CEOのマイケル・デル氏、ヴイエムウェアCEOのパット・ゲルシンガー氏がそれぞれ何を語ったのかに注目してみたい。