デスクトップPC向けにも追加モデルを大量投入
Core i9-9980HKは8C/16Tで5GHz駆動!ノートPC向け第9世代Core H爆誕
2019年04月23日 22時00分更新
Intelは第9世代CoreプロセッサーにノートPC向けのHプロセッサー6種類を追加。また、デスクトップPC向けも11種類の追加モデルを発表した。
最上位のCore i9-9980HKは8コア/16スレッド&5GHz駆動
HプロセッサーはゲーミングノートPC向けのパワフルなモデルで、最上位は8コア/16スレッド駆動で最大動作クロックは5GHzに達する。ノートPC向けのIntel 300シリーズチップセットと組み合わせて使用し、最大128GBのDDR4メモリー、先日詳細な性能が判明したIntel Optane Memory H10 with Solid State Storageも動作する。また、Wi-Fi 6ことIEEE 802.11axの2×2に対応したAX200というモジュールにも対応するという。
具体的な型番は、Core i9-9980HK(8コア/16スレッド、2.4~5GHz)、Core i9-9880H(8コア/16スレッド、2.3~4.8GHz)、Core i7-9850H(6コア/12スレッド、2.6~4.6GHz)、Core i7-9750H(6コア/12スレッド、2.6~4.5GHz)、Core i5-9400H(4コア/8スレッド、2.5~4.3GHz)、Core i5-9300H(4コア/8スレッド、2.4~4.1GHz)。簡単に言えば、Core i9は物理8コア、Core i7が物理6コア、Core i5が物理4コアのモデルとなる。なお、TDPはいずれも45Wだ。
第8世代CoreのHプロセッサーと比べると、上位の2モデルで物理コアが2基増加し、TB時の最大動作クロックも伸びているので、大幅な性能向上と言える。また、第9世代Core最上位のCore i9-9980HKは第8世代Coreの最上位であるCore i9-8950HK(6コア/12スレッド、2.9~4.8GHz、L3キャッシュ12MB)と同様、型番に「K」が付き、倍率アンロック仕様でオーバークロックが可能だ。とはいえ、BIOSメニューやソフトウェアで実装するかは、PCメーカー次第だろう。
なお、Intelによればこの両者の性能差はPCゲーム「Hitman 2」のフレームレートで比較すると、最大で18%向上しているという。同じく「Call of Duty Black Ops 4」における配信&ゲームプレイのメガタスキングにおいては、最大で2.1倍もフレームレートが上がるとのこと。動画編集でも顕著な差が出ており、Adobeの「Premiere Pro」による4Kビデオ編集では28%も高速化している。
Intelの資料ではミドルクラスにあたるCore i7-9750Hの性能も紹介している。3年前の同セグメントにあたるCore i7-6700HQ(4コア/8スレッド、2.6~3.5GHz、L3キャッシュ6MB)との比較では、PCゲーム「Total War: WARHAMMER II」の平均フレームレートで最大56%、「Sid Meier's Civilization VI」のターン時間では最大38%高速化。「Premiere Pro」の4Kビデオ編集では最大54%高速で、「SYSmark 2018」による総合ベンチマークでは最大33%の性能アップを果たしている。
資料では名言されていないがスペックから推察するに、第9世代CoreのHプロセッサーは第8世代CoreのHプロセッサーがそうだったように、デスクトップPC向けのCPUがベースになっているようだ。現在のデスクトップPC向けの第9世代Coreは通称「Coffee Lake Refresh-S」と呼ばれているが、これにならって「Coffee Lake Refresh-H」と呼んでもよさそうだ。