Core i7-8565U搭載の「New XPS 13 プラチナ・4Kタッチパネル」の性能をチェック
XPS 13は薄型モバイルノートPCの中でも最大級のパワーを引き出せている
2019年04月20日 10時00分更新
デルの「New XPS 13」(前回)(前々回)には第8世代(Whiskey Lake)のCoreプロセッサーが採用されている。目的と予算に応じて、「Core i3-8145U」(2コア/4スレッド、2.1~3.9GHz)、「Core i5-8265U」(4コア/8スレッド、1.6~3.9GHz)、「Core i7-8565U」(4コア/8スレッド、1.8~4.6GHz)の3種類が用意されているが、どれぐらいのパフォーマンスを備えているのだろうか。
今回の試用機は、Core i7-8565U、8GBメモリー、256GB SSD(NVMe PCIe接続)、4Kディスプレーという構成の「New XPS 13 プラチナ・4Kタッチパネル」(20万2208円、キャンペーン価格17万1876円)。定番ベンチマークで実際のパフォーマンスを検証してみよう。
Core i7-8565Uの限界性能を引き出せるようにチューニングされたNew XPS 13
まずはCPUとグラフィックス性能(OpenGL)を計測する「CINEBENCH R15.0」で、CPUは744cb、CPU(シングルコア)は168cb、OpenGLは55.46fpsというスコアを記録した。注目すべきはすべてのコアの総合性能を示す「CPU」。Core i7-8565Uを搭載する各社のノートパソコンのなかで、私が知る限りでは700を超えるマシンはごくわずか。限りなく750に近いスコアを記録しているため、New XPS 13がCore i7-8565U性能を最大限に引き出せるようにチューニングされているといえる。
今度は「3DMark」で3Dグラフィックス性能を見てみよう。「Fire Strike」では1208、「Time Spy」では465を記録している。これは率直にいって、最新の3Dゲームをプレーするには力不足だ。しかし、「ファイナルファンタジーXIV」など数年前に発売されたタイトルや、スマートフォンでもリリースされているような比較的低負荷な3Dゲーム、またはブラウザーゲームならストレスなくプレーできる。
コンシューマー向けパソコンにおけるトップクラスのパフォーマンスを記録したのがストレージ性能。ストレージ速度を計測する「CrystalDiskMark 6.0.2」のシーケンシャルリード(Q32T1)は3532.0MB/秒、シーケンシャルライト(Q32T1)は1404.4MB/秒を記録している。OSやアプリケーションの起動、大容量ファイルの大量コピーなどで、その高速性能を体感できるはずだ。
グラフィックス性能は外部グラフィックスを搭載するデスクトップPC、ゲーミングノートパソコンには及ばない。しかし、New XPS 13は、設定次第でバッテリー駆動時間が10時間を超えるモバイルノートPCとして最高レベルのパフォーマンスを備えている。クラムシェル型のモバイルノートパソコンの購入を検討しているなら、まず検討してほしい1台だ。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | New XPS 13 プラチナ・4Kタッチパネル |
CPU | Core i7-8565U(1.8~4.6GHz) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス620 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 13.3型(3840×2160ドット) |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | IEEE 802.11ac/n/a/g/b)、Bluetooth 4.1 |
インターフェース | Thunderbolt 3端子×2、USB 3.1(Type-C)端子×1、microSDカードリーダー、マイク入力/ヘッドフォン出力端子 |
サイズ | およそ幅302×奥行199×高さ7.8~11.6mm/約1.23kg |
カラー | プラチナシルバー&ブラック、ローズゴールド&アークティックホワイト、フロスト&アークティックホワイト |
OS | Windows 10 Home(64bit) |