今回のことば
「変わらないと死んでしまう。だからこそ、変化を起こしている会社と一緒に働きたい。変化を起こしているからこそ、破壊者を破壊できる」(エアアジアのトニー・フェルナンデスCEO)
27円で買収、負債400万ドルからアジア4位に
エアアジアは、マレーシアで生まれた格安航空会社である。
経営破綻に陥っていた同社を、2001年に現CEOのトニー・フェルナンデス氏が、わずか1リンギット(約27円)で買収。400万ドルの負債と、わずか2機の航空機で事業を再スタートした。それから18年を経た現在は、アジアで第4位の航空会社にまで成長。2017年時点での所有機は、259機にまで増えている。
日本をはじめとして、アジア太平洋地域の140ヵ所以上を結ぶ広範なネットワークサービスを提供。これまでに5億人以上の旅客を輸送したという。
社員数は2万1000人。なかには、東南アジア初の女性パイロットもいる。女性パイロットの1人は、ミスユニバースタイランド代表から転身したという経歴の持ち主だ。
「彼女は自らパイロットになりたいといって、パイロットになった。しかも、CEOの私に直接、話をしにきた。私はエアアジアという会社を、社員がCEOに直接話をすることができる会社にしたままでいたいと考えている。社員との距離はおきたくない。人を中心したビジネスが、エアアジアの特徴である」と、トニー・フェルナンデスCEOは語る。
一方で、フェルナンデスCEOは、「エアアジアは、デジタル企業である」と語る。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ