シンプルで有用! 信号の切り替わりを音声で伝えるアプリ
ここからは、グランプリは逃してしまったものの、特別賞に選出された5チームの作品を紹介。
Pizayanz Hによる「青だよアプリ」は、車載したスマホのカメラで、信号の赤から青への切り替わりを検知し、ドライバーに知らせてくれるというアプリだ。
ドライバーなら、考え事をしていたり、ついついよそ見をしていて、信号が変わったことに気付かず、後続車にクラクションを鳴らされた経験があるはず。
シンプルな発想ながら、信号の切り替わりを検知し、音声で伝えてくれるというアイデアが評価され、特別賞に選ばれた。
運転をしながら後部座席の子どもをモニタリング
田中雅也氏による「こどもカメラ」は、スマホのカメラで後部座席に座った子どもの様子を撮影し、リアルタイムでモニターに映してくれるというものだ。
子どもは車に乗っていても、活発に動こうとしたり、反対に、疲れて急に眠ってしまったりと、様子が頻繁に変わる。窓から身を乗り出していないか、危険な体勢をとろうとしていないかなど、子どもを持つ親なら、後部座席の子どもの様子は常に気になるはずだ。
しかし、当然ながら運転にも集中が必要で、ずっと気にかけているわけにもいかない。こどもカメラは、最低限の視線移動で子どもの様子をモニタリングできる点が評価された。
保険会社が本気で作った事故サポートアプリ
SOMPO Digital Labによる「SOMPO-SDL」は、保険会社ならではの自動車保険との親和性、そして高い完成度で注目を集めた。
事故が発生すると、SOMPO-SDLがエアバッグの動作などから、それを検知する。
ユーザーに意識がない場合、意識がある場合、意識はあるが身動きが取れない場合、意識があって動ける場合(軽度の事故)の4ケース、いずれの状態でも、警察、救急への連絡、タクシー、レッカーの手配、保険会社や緊急連絡先への連絡といった動作を実現する。
たとえば、重大な事故で、ドライバーに意識もない場合は、SDL情報と合わせて、保険会社のコールセンターへ自動で連絡。コールセンター側で、警察、救急への連絡や、必要な手続きを代行してくれる。
コンセプトがよく練られ、さまざまなケースに対応できることから、特別賞に選ばれた。

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