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NASA、オリオン宇宙船は民間ロケットで打ち上げか?

2019年03月18日 07時00分更新

文● Erin Winick

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宇宙船「オリオン(Orion)」を大型ロケットの「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System:SLS)」に搭載し、月周回飛行に向けて打ち上げるという米航空宇宙局(NASA)の長きにわたる計画が、見直されようとしている。

NASAのジム・ブライデンスタイン長官が、思いもよらないニュースを伝えた。3月13日朝、米上院商業・科学・運輸委員会の前にブライデンスタイン長官は、オリオン宇宙船の初飛行に民間ロケットを使用する可能性を明らかにした(初飛行に実際のクルーは載せない)。現在開発中で、米国史上最大の(そしてかなりの遅れが出ている)ロケットであるSLSを使用するという当初の計画が、大きく変更されることになる。

ブライデンスタイン長官の発言は以下の通りだ。

「SLSは現在、スケジュールに間に合わせるのに大変苦労しています。当初は2019年12月、遅くとも2020年内に打ち上げる計画でした。しかし、私たちはいま、このプロジェクトがいかに難しいかを深く理解しており、追加期間が必要になりそうです。明確にしておきたいのですが、NASAは政府機関としての責務を果たすべきだと私は考えています。2020年6月に宇宙船を月周回飛行に打ち上げる、つまり探査計画『EM-1(Exploration Mission-1)』を実施すると言った以上は、2020年6月に実際に実行すべきです。そして私は、それが可能だと考えています。この目標を達成すべくNASAは、政府機関としてすべての選択肢を考慮に入れる必要があります。その中には、オリオン宇宙船と欧州サービスモジュールを民間ロケットに搭載して打ち上げることも含まれるでしょう」。

ブライデンスタイン長官は、想定される民間ロケットについて具体名を挙げなかったが、現実的には2つの選択肢しかない。ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(United Launch Alliance)の「デルタ IV ヘビー(Delta IV Heavy)」とスペースXの「ファルコンヘビー(Falcon Heavy)」である。しかし、それらも準備が整うまでには、長い時間が必要になるだろう。

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