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おかえりクルー・ドラゴン、スペースXの有人宇宙船が着水に成功

2019年03月11日 07時59分更新

文● Erin Winick

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スペースXの「クルー・ドラゴン」は、国際宇宙ステーション(ISS)への無人飛行を遂げた後、地球に無事帰還した。

クルー・ドラゴンは米国東部標準時の3月8日午前2時32分に、宇宙ステーションとのドッキングを解除し、地球への帰還の旅を開始した。同午前8時45分、大西洋フロリダ沖約240海里(440キロメートル)の海面に着水。これをもってクルー・ドラゴンは、人を宇宙に輸送できるよう設計された同モジュールの初テストフライトとなる短いISS行きミッションを完了した。

クルー・ドラゴンは今後、待機していた回収クルーによって回収船に積み込まれ、その後、データを調べることになる。クルー・ドラゴンとその乗客である「リプリー」という名のダミー人形にはセンサーがぎっしり詰まっており、米国航空宇宙局(NASA)とスペースXが、宇宙飛行士の搭乗を可能とするために変更が必要な点がないかどうかを調べられるようになっている。

スペースXにはまだこれから、脱出システムの試験が待ち受けている。この試験には、今回宇宙に飛んだのと同じカプセルを使うことになる。人を宇宙に輸送する「デモ2(Demo-2)」飛行体は現在、スペースXで建造中だ。次のテストフライトには、ボーイングの「スターライナー・カプセル」が控えている。4月の打ち上げを目指して順調に準備が進んでおり、打ち上げの際には今回と同様の試験が実施される。

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