AS/400とPowerPCに寄り道していたが、話を2000年あたりに戻す。Gerstner, Jr.CEOの元で財務状態の再建とビジネスの転換を順調に図っていった、という話は連載495回で説明した通り。
もっともGerstner氏が本当に行なったのは、ビジネスの転換というよりは、企業文化の転換というか変革と言う方が正確だったのかもしれない。
画像の出典は、IBM News Room
Watson親子によって形成されたIBMの文化は非常に強固なもので、それはそれである意味好ましいものではあったのだろうが、その結果として外部の変化に背を向けるようなことになっていたため、これを改革しないことには小手先のビジネスの転換ではIBMの苦境を救うのは不可能であった。
このあたりの経緯は、Gerstner氏自身の著作である“Who Says Elephants Can't Dance?”邦訳は「巨像も踊る」)に詳しいので本稿では割愛する。最終的にGerstner氏は2002年2月末でCEOを退任、会長職も2002年一杯で退任し、後継はSamuel J. Palmisano氏となった。Palmisano氏は大学卒業後、そのままIBMに営業職として入社し、以後ずっとIBMの中で昇進してきた生え抜きである。
■Amazon.co.jpで購入
巨象も踊るルイス・V・ガースナー(著)日本経済新聞社
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第868回
PC
物理IPには真似できない4%の差はどこから生まれるか? RTL実装が解き放つDimensity 9500の真価 -
第867回
PC
計算が速いだけじゃない! 自分で電圧を操って実力を出し切る賢すぎるAIチップ「Spyre」がAI処理を25%も速くする -
第866回
PC
NVIDIAを射程に捉えた韓国の雄rebellionsの怪物AIチップ「REBEL-Quad」 -
第865回
PC
1400WのモンスターGPU「Instinct MI350」の正体、AMDが選んだ効率を捨ててでも1.9倍の性能向上を獲る戦略 -
第864回
PC
なぜAMDはチップレットで勝利したのか? 2万ドルのウェハーから逆算する経済的合理性 -
第863回
PC
銅配線はなぜ限界なのか? ルテニウムへの移行で変わる半導体製造の常識と課題 -
第862回
PC
「ビル100階建て相当」の超難工事! DRAM微細化が限界を超え前人未到の垂直化へ突入 -
第861回
PC
INT4量子化+高度な電圧管理で消費電力60%削減かつ90%性能アップ! Snapdragon X2 Eliteの最先端技術を解説 -
第860回
PC
NVIDIAのVeraとRubinはPCIe Gen6対応、176スレッドの新アーキテクチャー搭載! 最高クラスの性能でAI開発を革新 -
第859回
デジタル
組み込み向けのAMD Ryzen AI Embedded P100シリーズはZen 5を最大6コア搭載で、最大50TOPSのNPU性能を実現 -
第858回
デジタル
CES 2026で実機を披露! AMDが発表した最先端AIラックHeliosの最新仕様を独自解説 - この連載の一覧へ












