世界シェア1位になる自信もある
スマホでのイノベーションはまだまだ不十分
――5Gスマートフォンはオープンマーケットよりもキャリアからの販売が増えると思うのですが、各国のキャリアとはどのように協業されるのでしょうか? また端末のセキュリティー面はどのように対応されているのでしょうか?
世界各国の通信キャリアとHUAWEI Mate Xの販売に関して話をしています。米国市場は今のところ入れていないのですが、他の国では弊社製品の安定性は業界で最も高いと評価されています。また端末のセキュリティー面で懸念の声が聞かれますが、いかなる政府の要請からもそれを受けないことを製品開発のポリシーにしています。米国の場合は企業にバックドアの設置を要求することがあるようですが、弊社は創業以来30年間、バックドアの設置などは一切行なっていません。
――スマートフォンの販売で一時的に世界シェア2位になりました。今後1位に向けてどのような戦略を考えているのでしょうか?
スマートフォンの販売はまだまだグローバル市場で伸びしろがあると考えています。またスマートフォンだけではなく、ノートPCやIoT、ウェアラブル製品なども成長が期待できるため、今後はスマートフォン以外の製品も強化していきたいと考えています。またアップルの製品は単価が高いことで、高い売り上げをあげています。弊社としてもその部分を攻めることも検討しています。
――世界シェア1位になる自信はありますか?
サムスンをいずれ超える自信はあります。弊社は総合的な通信企業であり、チップセットや5Gモデムなども開発しています。そして長年端末事業を展開してきたことから、製品設計の経験も持っています。ライカとの協業でカメラの性能も十分高いと思います。そしてバッテリーの持ち時間や充電速度の速さも業界のトップクラスだと思います。
――カメラ、ディスプレーでスマートフォンにイノベーションを起こしました。この次はどのようなイノベーションを起こそうと考えているのでしょうか?
ディスプレー性能やバッテリー充電時間など、まだまだスマートフォンの技術革新はこれからも進めていかなくてはなりません。CPUの処理性能も高める必要もありますし、モバイルゲーム市場の成長に合わせてゲームユーザー向けの機能強化も必要となります。その一方では防水への対応や、スマートフォンを落としてしまったときに容易に壊れなくするなど耐久性を高める必要もあります。消費者がスマートフォンを使う時間はこれからも長くなっていきますから、あらゆる技術の向上が必要だと考えています。
――ありがとうございました
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