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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第248回

新しい仕事場に導入した立ち仕事を実現するデスク

2019年02月22日 09時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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低めがしっくりくるという、意外な発見

 自由に高さが変えられるということで、色々と高さを試してみたのですが、そのときに自分の好みの机の高さについて、意外な発見がありました。それは、個人的には低めの方が楽だ、ということです。

 前述のように、筆者はキーボードでサクサク文章を書く時間が多くなっています。手首は机の上に乗せ、ひじは上げて、できるだけ良い姿勢になるよう心がけています。これまでちょうど良いと思っていた机の高さの場合、実は肩が少し上がった状態になっていて、負担がかかっていることに気づきました。

 そのため、「ちょっと低いかな」と思う高さに調節してみると、イスでも立ちでも肩が持ち上がらない状態でキーボードが打てる状態になりました。Flexispotの昇降コントローラーには足の長さが表示されるのですが、筆者にぴったりな座りの机の高さは63.8cm、スタンディングの高さは83.8cmだということがわかりました。

 コントローラーには3つのプリセット機能があるので、1番に座り、2番にスタンディングを登録し、いつでもすぐにモードが切り替えられるようにしておきます。しかも、コントローラーの「A」ボタンはアラーム機能。同じポジションで指定した時間が経過するとアラームが鳴り、そのことを教えてくれるのです。

 細かくアラームを設定しすぎて落ち着かないのも困りものですが、座りっぱなしになりがちな人にとっては、45分程度でアラームが鳴るようにセットしておくと良いかもしれません。さすがに、時間になったら強制的に異なるポジションに移動する、という機能まではついていませんでしたが。

ワークスタイルを広げる可能性

 Flexispot E3は、モーター内蔵の足が2つ付属と天板を組み立てて使います。足も天板も色を選ぶことができるので、空間の雰囲気に合わせることができます。ただし、モーター内蔵ということもあり、足単体でも、完成したデスクも非常に重たいため、注意しなければなりません。

 しかし高さが変わるデスクは、座りっぱなしを防げるだけでなく、先述のように子どもの学習机としても有用で、いっしょに机で勉強するときには高さを下げて使う、といったアイディアもありでしょう。

 更に言えば、在宅で新生児を抱えるワーキングマザー、ワーキングファザーにとっては、エルゴベイビーのような抱っこひもをしながら立って仕事をするという可能性を模索することもできるでしょう。抱っこひもの中の赤ちゃん、座るとときどきむずむずし始めていやがりますので。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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