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ハワイのロケット発射場計画、住民の反対で難航中

2019年02月14日 13時05分更新

文● Erin Winick

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すべての都市が宇宙港となることを望んでいるわけではない。

アラスカ・エアロスペース(Alaska Aerospace Corporation)は、ハワイ島にある約5.3万平方メートルの土地に、年間最大24回の商業打ち上げを予定する発射場の建設を計画している。赤道付近からの打ち上げは、人工衛星を軌道に乗せる速度をさらに加速できるため、ハワイ島は理想的な打ち上げ場所となる。

1月に開催された説明会でクレイグ・キャンベル最高経営責任者(CEO)は、候補地への建設に反対しているおよそ50人の住民と対面した。批判はキャンベルCEOが現地の文化を理解していなかったことへの非難から、工業化が進むことで発生する騒音や汚染に関する懸念にまで及んだ。

赤道付近というハワイ島の場所は、人類初の有人宇宙飛行に成功した1960年代から、宇宙に関わる人々の興味を引きつけてきた。現地住民の激しい反対は、過去にハワイ島への宇宙港の建設を計画中止に追い込んだことがある。現在、キャンベルCEOは次のステップとして、別の住民への説明会に直面している。この説明会では打ち上げ場所に関する質問に答えなければならない。キャンベルCEOは過去の計画よりも小さな発射場を計画しているが、地域住民の賛同を得るのは難しそうだ。

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