このページの本文へ

定点カメラからの映像で積雪/圧雪/シャーベット状などを自動で判定

ウェザーニューズ、AIで路面の雪を認識するAIモデル

2019年02月08日 16時35分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ウェザーニューズは2月8日、定点カメラの映像/画像から路面状態をリアルタイムに自動認識する「AI道路管理支援システム」のプロトタイプを開発したと発表した。

 現在のところプロトタイプ段階だが、積雪・圧雪・シャーベット状・乾燥といった画像データ上の特徴の微妙な違いをAIが機械学習。状態が混在する複雑な路面状態をリアルタイムに認識できるという。

 現在では、雪氷作業は主に気象予報と定点カメラや巡回による目視によって判断されているが、数十ヵ所におよぶ地点をモニター映像から人の目で確認するには限界があった。画像認識技術は人の顔や車などを認識する機能は多いものの、雪の路面状態に特化した技術がなくAIモデルの設計から見直しを行なって開発したという。

 雪氷対策作業の効率化や交通事故の低減、自動運転技術の向上などに繋がるとしているほか、同社では来シーズンの道路管理者や自治体の雪氷対策作業で実際に活用できるように今夏の実用化を目処に開発を進めるとしている。

カテゴリートップへ

ピックアップ