直接金属の部品も作れる3Dプリンターも投入予定
デジタル印刷の事業では、今だ版による印刷が残る商業印刷や出版、ラベル、パッケージなどの分野のデジタル化を推進していく。製品の寿命が短くなり、新製品が頻繁に登場する昨今では、印刷がそのサイクルに間に合っていない、として、パッケージなどのデジタル化が必要という認識を同社は示している。
3Dプリンティング分野では、フォーカスする自動車や医療などの4分野への注力をさらに進める。すでに導入は始まっており、試作機など作成するだけでなく、実際の製品に3Dプリンティングが活用される例が増えてきた。
試作ではなく量産のために、複数台の3Dプリンタを導入する企業も増えており、同社でも3割以上の顧客が複数台の機械を導入しており、中には24台を稼働させて量産化している企業もあるという。
HPは、3Dプリンタを販売するだけでなく、3Dプリンタを社内活用する「HP on HP」も積極的。すでに製品開発にとりこむだけでなく、プリントヘッド加工治具などを作って製造コストを削減したり、補給部品を製造したりして、色々な活用を図っている。財務効果も大きくなっているという。
2018年は国内の3D事業も大きく成長しており、自社内のどこに3Dプリンティングを活用できるかといったコンサルティングサービスも提供することで、さらなる拡大を図る。さらに今後、金属の3DプリンティングであるHP Metal Jetを2020年には投入する意向だ。