家族やグループなら
レンタルのWi-Fiルーターもアリ
海外旅行での通信手段として浸透しているのが、現地で使用できるWi-Fiルーターのレンタルです。ただし、ドコモとauが割安の海外データ通信ローミングのサービスを提供しはじめたため、コストとしては割高になるケースもあります。
たとえばイモトのWi-Fiでおなじみの XCom Globalの場合、アメリカのプランは4Gが1580円/日で3Gが980円/日となっています。早割を使うと4Gが1260円から、3Gが780円からと安くはなるものの、ドコモとauが4Gでのローミングを980円/日で使えることを考えると割高。さらに基本的には出発空港から帰着空港までのレンタルなので、飛行機搭乗中もレンタル料金に加算されるところも、トータルの料金で差がついてしまうポイントです。
ではレンタルのWi-Fiルーターがまったく無駄かというと、そうではありません。前述のようにソフトバンクとY!mobile、そして格安SIMの多くはドコモやauのような海外データ通信ローミングサービスがないので、レンタルのWi-Fiルーターのほうがおトクです。
また、家族旅行やグループ旅行の際に共用して使えば、各自がローミング料金を払う必要がなく、割り勘でおトクになります。ドコモやauでもテザリングをすれば共用できますが、契約しているデータ通信の容量を消費するので複数人で接続すると使いすぎてしまうことも。
ちなみにレンタルのWi-Fiルーターも最近は500MB/日など通信料が制限されているケースがほとんど。これを越えてしまうと低速になったり通信できなくなったりするので要注意です。スマートフォンの場合、Wi-Fiに接続するとアプリを自動で更新したり、写真や動画を自動でバックアップする設定になっているケースが多いため、そのまま接続するとうっかり使い切ってしまうこともありあます。利用する前にスマートフォンの設定を確認しておきましょう。
【次回予告】現地SIMやeSIMの紹介も!
次回は現地プリペイドSIMやeSIMなど、SIMフリースマホユーザー向けの海外モバイル通信方法を解説します。