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T教授の「戦略的衝動買い」 第513回

平成を偲んで公衆電話型の貯金箱を衝動買い

2018年12月26日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●南田/ASCII編集部

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昭和のどこかの時代につながり
懐かしい昭和の名曲を1コーラス再生

 さて、10円硬貨を握りしめて昭和時代へ電話してタイムスリップするには、受話器を持ち上げて、10円硬貨を普通の公衆電話のようにスリットから中に押し込む。ちょっと指先に抵抗感があるが、強く押し込んでみよう。

コイン投入口は、懐メロ起動のトリガーとなるセンサースイッチが仕組まれている

コイン投入口は、懐メロ起動のトリガーとなるセンサースイッチが仕組まれている

貯金箱に貯まったコインは、底面の蓋をコインなどでねじって開けて取り出す

貯金箱に貯まったコインは、底面の蓋をコインなどでねじって開けて取り出す

 すぐに「ガチャン……カラカラ……」という硬貨が電話機本体内に落ちていく懐かしい音がして「ジリリリリーン」と呼び出し音が2回鳴って、相手が受話器を取り上げる音がする。そして、まもなく懐かしい昭和の名曲10曲のうちのいずれか1曲のランダム再生が1コーラスだけ始まる仕組みだ。

 電銀用に予め用意された懐メロは「あの日にかえりたい」「少年時代」「贈る言葉 」「川の流れのように」「ひみつのアッコちゃん」「ゆけゆけ飛雄馬」「学生時代」「秋桜(コスモス)」「太陽がくれた季節」「ALWAYS三丁目の夕日」の全10曲だ。

 電銀は冒頭にご紹介したように、貯金箱としてお金を貯めることも大きな目的だ。ラインアップされた10曲の懐メロを聴くたびに、自然とお金が貯まっていく楽しみが大きい。もちろん、裏蓋をコインでねじって簡単に開けられる構造にはなっているが、“昭和懐メロ貯金”もけっこう楽しそうなので長続きしそうだ。

 コインは別に10円硬貨でなくても大きなサイズの500円でも大丈夫なので、自分の大好きな思い出深い曲が聴けた次には、500円を投入することも悪くない。実は冒頭で滅多に“返金処理が発生しない”と書いたのには意味がある。

500円硬貨を使えばかなりの貯蓄額になりそうだ

500円硬貨を使えばかなりの貯蓄額になりそうだ

現在日本国内で使用されている硬貨ならすべて使える。実物のコインを並べても電銀のリアルサイズは想像しづらい

現在日本国内で使用されている硬貨ならすべて使える。実物のコインを並べても電銀のリアルサイズは想像しづらい

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