「VRカノジョ」編
クオリティ設定だとRTX 2080 Tiがベスト
続いては、VR内で女の子とイチャラブできると話題となった「VRカノジョ」で試してみた。アクション製ほぼ皆無、描画もシンプルなゲームだが、キャラの造形が非常に細かく、実に多くのポリゴンや濃密な描き込みが使われるため、プレイヤーが恥ずかしがらずに注視すればするほど描画負荷は高まるようだ。
今回の検証ではゲーム内の画質設定は標準の上の“クオリティ”を選択。“おさわり”モードから“勉強中”のシーンに入り、ひたすら胸の部分をガン見した時のフレームタイムを計測してみた。
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SS値=100の場合
画質設定を1段上げたのが悪かったのか、RTX 2080 Ti以外は90fpsのキープが出来ない状態。非VRゲームだとフレームタイムの増加に伴いフレームレートも徐々に落ちていくが、VIVE ProやVIVEでは90fpsの下は45fpsに落ち込むことが多い。つまりRTX 2080とGTX 1070はパフォーマンス的には雲泥の差があるが、見た目では区別することはできないのだ。
もちろん画質を下げればフレームタイムはもっと下がるだろうが、それは次の機会があれば試したい。
SS値=200の場合
RTX 2080 TiならSS値=200でもなんとか補完ありの90fps(実質45fps)で楽しめるが、RTX 2080より下は辛くなってきた。特にRe-Projectionが盛大に発生しまくるGTX 1070では、首を上下左右へ動かした時の周辺視野が一瞬黒くなったり、キャラの顔が崩れたりする。
これはMotion Smoothing(Oculus Riftで言うところのAsynchronous SpaceWarp相当)の副作用でもあるのだが、逆に言うとMotion Smoothingを利用して描画が崩れる時は、GPUのパワー不足を疑った方がよい、ということも言える。
SS値=400の場合
↑SS値=200で重いのだから、400だとさらに重いのはあたり前の話。順当に負荷が増えていくのが分かるが、CPUのコンポジター処理時間もかなり長くなることがわかるだろう。メインストリーム8コアでは最速のCore i9-9900Kでも、GPUのフレームタイムに足を引っ張られて、処理が間に合わなくなってしまうのだ。