ボルボの自律トラックは、間もなくノルウェーのある石灰石鉱山から石灰石を運び出す予定だ。
ボルボの6台の自律トラックは、地元企業であるブロノイ・カルクAS(Brønnøy Kalk AS)が所有する鉱山と、近くの港にある加工施設を結ぶ、トンネルなどのある5キロメートルのルートを通って石灰石を運ぶ。ブロノイ・カルクが購入するのは、トラックそのものではなく、運搬サービスだ。ボルボは全般にわたり自律トラックを監督し、運搬したトン数により料金を受け取る。
サービスは現在テスト中で、2019年末までには完全に稼働する見込みである。テスト中は、人間のセーフティ・ドライバーが運転席に座るが、公式にサービスが開始されればトラックは完全に自動化され、オペレーターが外部から管理することになる。
無人トラックが運用されるのは、これが初めてではない。鉱業事業者のリオ・ティント(Rio Tinto)は、巨大な自律トラックを用いて、西オーストラリア州の自社の鉱山で現在、金属鉱物を運搬している。ボルボも、採掘、サトウキビの収穫、ごみ収集など自律トラックのプロジェクトに関わってきている。
無人乗用車が道路を走るのよりもずっと先に、無人運転トラックを路上で見かけることになりそうだ。トラックは複雑で状況が変化しやすい都市よりも開けた道路を走行することが多いのがその理由の1つだ。また、トラック輸送における自律運転テクノロジーの展開は完全に経済的な意味からもより多くの利益が得られる。人間と違って休息や休憩を取る必要がないからである。