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PS4 Proを1TB SSDに換装!「860 EVO」で劇的に高速化した話

文●飯島範久 編集●ジサトライッペイ

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ベンチマークで換装の効果を実感

 換装作業がすべて終わったところで、「860 EVO」によってどの程度ロード時間が速くなったのか気になるところ。そこで、標準内蔵HDDと「860 EVO」とで、PS4 Proの起動時間やゲームの起動時間、プレイを開始するまでのロード時間を計測した。

 まず最初はPS4 Proの起動時間。コントローラーのPSボタンを押してから、ユーザー選択画面が表示されるまでの時間を3回手動計測し、平均値を出してみた。なお、今回のテストではネットワークはWiFiで接続しており、環境によってはサーバーへのアクセスで時間がかかり、下記の結果と変わる場合もあるのでご了承願いたい。

標準内蔵HDDから9秒短縮。

 結果は、標準内蔵HDDが36秒に対し、「860 EVO」は27秒と9秒短縮できた。システムのバージョンが上がると、起動時間も徐々に長くなっているようなので、今後を見据えても結構この差は大きい。

「ゴッド・オブ・ウォー」は合計20秒短縮

 続いて、SIEのゲームタイトル「ゴッド・オブ・ウォー」で計測。ギリシャ神話世界の戦いを終えた伝説のスパルタ兵・クレイトスは、新たに北欧神話の世界で息子・アトレウスと連携し、さまざまな敵を倒していく待望の続編だ。4KやHDRに対応し、PS4 Proの魅力を存分に楽しめる力作だ。なお、計測に使用したのは通常版で、バージョンは1.33。容量は45.8GB。

SIE「ゴッド・オブ・ウォー」。

 計測したのは、起動時間(ゲームを選択してタイトル画面が出るまで。スキップなし)とゲーム開始時間(タイトル画面から「コンティニュー」を選択し、ゲームがプレイできるまで)の2シーン。3回手動計測して平均値をとっている。

合計で20秒の短縮に成功。

 結果は起動時間で12秒、ゲーム開始時間でも8秒も速くなっている。起動からゲームプレイまで20秒も短くなるのは、体感的にもかなり速いとわかるレベルだ。

「レインボーシックス シージ」は合計49秒短縮

 お次は2015年12月に発売したユービーアイソフトの「レインボーシックス シージ」。多国籍特殊部隊の対テロ作戦を描いたゲームで、発売から3年近く経つが、新しいコンテンツが現在でも配信されている。今回は2018年版のアドバンスエディションで、バージョンは1.58、容量54.85GBを使用した。

ユービーアイソフトの「レインボーシックス シージ」。

 計測したのは、起動時間(ゲーム選択からタイトル画面まで、スキップなし)、メニュー表示時間(タイトル画面からメニュー表示画面まで)、ゲーム開始時間(「シチュエーション」から「03 重要ターゲット」をノーマルでプレイ。オープニングムービー時にロードが完了するまでの時間)をそれぞれ計測した。

合計49秒の短縮に成功。

 結果は、起動時間で9秒、メニュー表示時間で8秒、そしてなんと言ってもゲーム開始時間が半分以下の32秒も短縮している。標準内蔵HDDだと、ムービーが終わってもロードが完了せず、しばらく黒い画面が表示されるが、「860 EVO」だとムービーの途中でスキップ可能になる。これはやり直したいときや違うシチュエーションを選びたいときに、かなりの時間節約になる。

「ファークライ5」は合計42秒短縮

 さらにもう1つ、ユービーアイソフトの「ファークライ5」も計測してみた。オープンワールドシューターとして人気の高いこのシリーズ。今回の舞台はアメリカで、カルト教団を打倒するストーリー。いつでもどこでもゲリラ戦が始まるため気が抜けず、ハラハラしながらプレイする感じだ。計測したバージョンは1.11で、容量は39GB。

ユービーアイソフトの「ファークライ5」。

 計測したのは、起動時間(ゲームを選択しタイトル画面が出るまで。スキップなし)とゲーム開始時間(メニュー画面から「コンティニュー」を選択し、ゲームがプレイできるまで)の2シーン。3回手動計測して平均値をとっている。

合計42秒の短縮に成功。

 とにかくこのゲーム、オープンワールドだけにロード時間が長い。そのため、「860 EVO」への換装による効果は絶大と言えよう。起動時間は13秒の短縮、ゲーム開始時間にいたっては、29秒も短縮している。タイトル画面からメニュー表示までサーバーとのやり取りがあるため、それを加味するとゲームを始めようと思っただけで約2分半かかるところを1分40秒程度で始められる。これは雲泥の差だ。

 これらの結果から「860 EVO」への換装は、ゲームを快適にする効果がすさまじいということがわかった。ゲーム容量の少ないものに関しては、HDDにもキャッシュが搭載されているため、それほど効果が得られない場合もあるかもしれないが、これだけの差を見せつけられると換装しない手はない。

まとめ:1TBで2万円切り&高速!PS4 Pro換装SSDの新決定版

 1TBモデルが2万円を切る価格で購入できるSSD「860 EVO」は、とにかくコストパフォーマンス抜群。ちょっとした投資でこれだけのフィードバックを得られるなら、PS4 Pro内蔵HDDの換装を検討する価値は大いにあるだろう。1回あたりのプレイでも上記のような差が出るということは、1ヵ月プレイしていたら相当な時間の節約になるはずだ。待ち時間のストレスをぐっと減らして、腕を磨く時間にあててはいかがだろうか。

 ちなみに、Samsungは外付けSSD「Portable SSD T5」も用意しており、PS4 Proに接続してゲームプログラムを外付けへ逃がしたり、ゲームプレイ動画などの保存先としても使える。内蔵HDDの換装は敷居が高いと感じる方はこちらがオススメだ。活用方法はこちらの記事を参考にしてほしい。

SamsungのポータブルSSD「Portable SSD T5」。500GBモデルの実売価格は1万6800円前後。

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