レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは11月20日、データセンターを構成するプラットフォーム「ThinkSystem」から、初となる1ソケット・サーバー「Lenovo ThinkSystem ST50」、「Lenovo ThinkSystem ST250」「Lenovo ThinkSystem SR250」の3製品を発表した。成長する中小規模企業が抱える課題に対応するために開発したという。
Lenovo ThinkSystem ST50は、生産性の強化を求める小規模ビジネスなどに適したエントリー・タワー型サーバー。インテル Xeon E2104プロセッサーやECC対応高速メモリー、システム管理機能であるインテルAMT12.0を搭載し、パワフルなコンピューティング性能を発揮するという。稼働音は静かな図書館でも気にならない程度(20dB未満)のため、小規模なオフィス環境に適しており、ファイル管理や電子メール、POSアプリケーション、ウェブサーバーなどの業務に最適とする。
メモリーは16GB、ストレージは2TB HDD×2基、Windows Server 2016 Standardなどを搭載。出荷開始日は11月20日。価格は31万9680円。
Lenovo ThinkSystem ST250は、エンタープライズ・ビジネスの要件に適したサーバー。増大するワークロードに対応するために拡張できるストレージ容量(最大64TB)や、IOの拡張性、セキュリティーを高める鍵付きフロントベゼルなどを搭載。オフィス環境に設置するエンタープライズ・ビジネス用サーバーとして求められる機能を提供するという。標準搭載のシステム管理プロセッサー「Lenovo XClarity Controller」により、遠隔地の支社や支店に設置したST250のリソース監視や電源のオン/オフ、システム更新などを、簡易なGUI画面でリモート操作・管理することもできるとのこと。
参考スペックはインテル Xeon E2124プロセッサーやECC対応16GBメモリーを搭載。ストレージは300GB HDD×3基、ハードウェアRAIDアダプター、550Wホットスワップ・冗長構成対応電源なども搭載している。出荷開始日は11月26日。価格は45万3600円。
Lenovo ThinkSystem SR250は、1U フォーム・ファクターを実装したラック型サーバー。インテル Xeon E2124プロセッサーを搭載しており、高い処理能力と信頼性を提供する。従来品よりも約33%多くのPCIeスロットと25%多くのドライブベイを搭載するほか、M.2 SSDやNVMeなど幅広い種類のストレージ構成、仮想化、エントリー・クラウドなどに対応しているという。Intel SGX(Software Guard Extensions)機能の搭載により、ブロックチェーン向けアプリケーションに対するセキュリティーも同時に確保する柔軟性を備えているとのこと。
メモリーは8GB。2.5型ドライブベイ×8基、ハードウェアRAIDアダプターなど。出荷開始日は2019年1月18日。価格は29万1600円。