デルの27型ディスプレー「S2719DGF」は、2560×1440ドットの解像度に加え、通常は144Hzでオーバークロックさせれば155Hzという高リフレッシュレートを実現。応答速度1msによるタイムラグのない映像が楽しめるゲーミングモデルだ。さらに、AMD FreeSyncにも対応している。狭額縁デザインやピポットによる縦画面での運用が可能なところもポイントだ。
今回、S2719DGFを試せたので、外観や各種スペック、実際の使い勝手などについてレポートしていく。
没入感が得られる狭額縁デザインと豊富なインターフェース
S2719DGFをセットアップして最初に感じたのは、上と左右のベゼルが約6mmほどという狭額縁デザインだ。単体でも画面への没入感を高めてくれるうえ、同モデルをマルチディスプレーで運用する場合は、並べても画面の区切り目がほとんど気にならないであろう。この狭いベゼルのおかげで、27型ながらおよそ幅611.6mmというサイズに収まってくれている。
映像入力端子は、DisplayPort 1.2(最高155Hz)とHDMI 1.4(最高60Hz)、HDMI 2.0(最高144Hz)がそれぞれ1基ずつの合計3系統となっている。155Hzの映像を堪能したい場合は、DisplayPortを使用しなければいけない点に注意だ。そのほか、USB 3.0(アップストリーム)が1基、USB 3.0(ダウンストリーム)が4基用意され、USBハブとしての機能も持っている。スピーカーは搭載していないが、ヘッドホンとライン出力端子を1基ずつ備える。
画面の高さも角度も、そして縦横も自由自在
高さ調節やスイーベルなどによる画面位置の調節度の自由さも、S2719DGFの特長である。上下は130mmの調節が可能。これにより、およそ394.8~524.8までの間で自由に高さを変えられる。また、スイーベルは左右45度、チルトはー5~21度となる。
加えて、画面が縦になるピボット機能も装備しているため、左右好きな方に液晶面を90度回転させられる。S2719DGF2台を縦に並べて使えば、2560×2880という広大なデスクトップが得られる。狭額縁デザインのため、間にどうしても入ってしまうベゼル部分も慣れれば気にならないだろう。
次回は、内蔵する画像調節機能の使い勝手や、高いリフレッシュレートなどを体験した感想を紹介する予定だ。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | S2719DGF |
ディスプレーサイズ | 27型 |
液晶パネル | TN方式 |
解像度 | 2560×1440ドット |
視野角 | 垂直170度、水平160度 |
輝度 | 350cd/m2 |
ダイナミックコントラスト比 | 800万:1 |
コントラスト比 | 1000:1 |
入力端子 | HDMI 1.4×1、HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.2×1 |
インタフェース | 音声ライン出力×1、ヘッドホン出力×1,USB 3.0アップストリーム×1、USB 3.0×4 |
サイズ/重量 | W611.6×奥行184.4×高さ394.8mm/約6.05kg(スタンドとケーブル含む) |
付属品 | HDMIケーブル、SuperSpeed USBケーブルなど |
直販価格 | 5万2898円 |