Office 365の推奨ポリシー設定、業務に影響を与えない“シャドーIT”抑制支援など
CASBに独自の知見を加え運用、SBTとマカフィーがMSSで協業
2018年11月09日 07時00分更新
ソフトバンク・テクノロジー(SBT)とマカフィーは2018年11月8日、CASBのマネージドセキュリティサービス(MSS)提供における協業を発表した。マカフィーが提供するCASB「McAfee MVISION Cloud(旧称:Skyhigh Security Cloud)」に対し、SBTが独自ノウハウに基づく推奨セキュリティポリシーや他のMSSとの連携などを加えた「マネージドセキュリティサービス for CASB」を提供する。提供開始は2019年3月の予定。
Skyhighが「McAfee MVISION Cloud」へ
マカフィーは今年1月、CASB市場でリーダーポジションにあるSkyhigh Networksを買収し、同社のCASBをラインアップに統合した。そして10月に、企業向けセキュリティクラウドサービスの統一ブランド名“MVISON(エムビジョン)”に合わせ、McAfee MVISION Cloudというサービス名に改称している。
MVISION Cloudの特徴は、社内で利用されている広範なクラウドサービスについて、管理者に「可視性」をもたらすとともに「一貫したセキュリティポリシーによる制御」を可能にする点。Office 365やG Suite、Box、Dropbox、Salesforce Service CloudといったSaaSから、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft AzureのようなIaaSにまで対応し、“シャドーIT”も含む利用の検出と高リスクな利用の抑制、コントロールを可能にする。
さらに「McAfee ePO(McAfee ePoicy Orchestrator)」や「McAfee DLP」と連携することで、エンドポイントで適用しているものと同じDLP(情報漏洩防止)ポリシーをクラウドサービスにも適用し、統合管理も可能になる。「マカフィーではオンプレミス環境もクラウド環境も同等に、可視化/制御可能にしていく」(マカフィー 山野氏)。