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ドイツの自律走行トラム、公道線路で世界初の走行実験

2018年09月25日 11時30分更新

文● Charlotte Jee

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ガーディアン(Guardian)の報道によると、ドイツの都市ポツダムで、世界初となる無人路面電車(トラム)が実際の線路を使用して初の走行実験を実施した。自律走行型に改造された底床路面電車コンビーノ(Combino)を開発したのは、エンジニアリング企業のシーメンスだ。

自律走行型トラムは9月21日、ベルリン郊外にあるポツダムの街中を6キロメートル弱に渡ってゆっくりと走行した。トラムは実際の線路を走ったが、(おそらく報道陣の気分を少し盛り上げるために)途中で緊急事態に見せかけた演出があった。シーメンスの社員が、ベビーカーを押してトラムの行く手に現れたのだ。トラムは幸運にも、ベビーカーを検知して緊急停止した。

多くの無人自動車と同様に、このトラムも数多くのレーダーやライダー(LIDAR:レーザーによる画像検出・測距)、カメラ・センサーを使って、周囲の状況を検知し、線路標識や自転車、自動車、はたまた暴走するベビーカーを感知する。

シーメンスによると、実用化はまだ先のことだが、より広い分野の無人運転技術に貢献することになりそうだという。

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