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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第212回

3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較

2018年09月10日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

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高機能なXperiaを使いこなせるアシスト機能

 最後に3機種ならではの独自機能やちょっと便利な設定、アプリなどを取り上げる。

 Xperia XZ2は初心者向けの「Xperiaアシスト」があり、チャット形式で各種機能がどういったものか、使い方を教えてくれる。さり気ないオシャレな工夫としては「Xperia Loops」で、画面に表示されるアニメーションで電池残量や通知がわかる。

 画面が大きいので操作しにくいときは「片手モード」を試したい。ディスプレー設定には「ナイトライト」があり、夜間時は画面が紫・ピンクに近い色に。強い光を抑えられる。

チャット形式で便利な機能を教えてくれる「Xperiaアシスト」

端末の状況や通知をアニメーションで教えてくれたり、片手モードなども用意されている

細かいところに便利な工夫が! Galaxy S9

 Galaxy S9でまず便利なのが、実はスクリーンショット(画面キャプチャー)。撮影した画像ファイルに、どの画面かわかるようにファイル名に「Settings」「Galaxy home」といった表記が付いている。この記事をつくるときにも大変ありがたい。ブログやSNSへの投稿でも役立つはずだ。

スクリーンショット機能ではファイル名でどの場面の画像かがわかるのが便利

 本体の設定ではバイブレーションと音質設定の細かさが魅力。とくにバイブレーションは振動の強さとパターンを変えられる。ほかにも機能、設定は豊富で使いこなすのが大変だが「高度な機能」として独自設定などはまとめられている。

 またエッジスクリーンの設定は従来モデル同様本機もカスタマイズ可能なので、アプリのショートカットや連絡先を自由に設定できる。

バイブレーションは振動パターンが多数用意されている。エッジスクリーンを利用する機能も用意されている

解像度を下げてさらにスタミナを伸ばす機能がある
HUAWEI Mate 10 Pro

 面白い機能としては省エネ設定の「スマート解像度」。画面解像度を下げられるのだが、使用してみると、アイコンのデザインが“微妙”に粗くなっているのがわかる。パッと見た感じでは何が変わったの? というくらい微妙で、画像やイラストを見るときは別だが、普段使いなら解像度を下げて節電するのも良さそうだ。もちろん他にも省エネ設定はあるので、テスト結果以上のスタミナが期待できる。

 通話設定も細かい機能が多く、なかでも「ポケットモード」は、ポケットに入れているときは着信音量が大きくなる地味だけど便利機能だ。

 メニュー名では他社とは違う呼称を用いており、たとえば他機種では「ブルーライトカット」といった言い方をしている機能は「視力保護」という名称に。ただこれくらいのほうがわかりやすいかもしれない。

システム的に画面解像度を落とすなど、省電力設定は充実

ポケットの中に入っているときの着信はサウンドを大きくしたり、視力保護など、細かな部分で便利な機能が多い


スタミナが決め手に! HUAWEI Mate 10 Proの勝ち!

 スタミナテストも総合優勝もHUAWEI Mate 10 Proで良いだろう。スタミナテストはご紹介したように、最後は圧勝と言って良い。動画テストでは差が詰められたものの、電子書籍のような静止画中心の表示ならスタミナはかなり期待できそうだ。また前回のサクサク撮影とスタミナという、この端末ならではの結果も筆者に好印象を与えた。

 Xperia XZ2は4回中2勝、さらに今回のスタミナもほぼ2位。Xperiaらしさで抜きん出た印象があるわけではないが、優等生的。大ぶりなHUAWEI Mate 10 Proが気になるならこちらを選べば間違いない。

 Galaxy S9は引き離されている印象は無かったが、このスタミナチェックではやや負けた感がある。とはいえHUAWEI Mate 10 Proのスタミナが抜けていたので3機種の中では差を感じてしまっただけ。スマホ全体で見ればやはりスタミナは長いほうだ。Xperia以上にコンパクトな点も魅力だ。

 次回からはまた別の3機種で比較していく。お楽しみに。


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