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CPU性能が高いとグラボの性能差を上回る!「Threadripper 1950X」はクリエイティブ用途で確固たる実力を発揮

2018年09月25日 11時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集●アスキー編集部

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 最近のライター仕事は多岐に渡っており、写真を撮影・現像するどころか、ちょっとした動画を編集・書き出しする機会も増えています。このようなクリエイティブ系ワークを快適にこなすためには、PCの処理能力が高いにこしたことはありません。

 私は現在「Core i7-8086K」(4万7000円前後、6コア12スレッド)と「GeForce GTX 1080」(約7万円前後)、を搭載したPCを使用しているのですが、最近作ったばかりの割には、従来使っていたPCよりもパフォーマンスが急激に上がったという感じを受けませんでした。そのため、価格が安くなってきた16コア32スレッドのAMD CPU「Ryzen Threadripper 1950X」に目を付けました。

 そこで、前回「初めてでも安心!16コア32スレッドのRyzen Threadripper 1950Xの作り方【自作編】」という記事に至ったわけです。この際、グラフィックスボードはASRockの「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」を使用していました。

 グラフィックスボードの性能としては、GTX 1080の方が上ですが、今回はこのグラフィックスボードの性能差を、CPU性能で上回れるかということも見てみたかったので、あえて「Ryzen Threadripper 1950X」と「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」の組み合わせで、今の私の自宅環境を上回れるかを試してみました。なお、マザーボードのみ貸し出し機材の都合で、前回のASRock「X399 Taichi」から「X399 Professional Gaming」に変更しています、その点のみご了承ください。

クリエイティブ系ワークにおける「Ryzen Threadripper 1950X」(10万3000円前後)のパフォーマンスはいかに?

 今回自作した「Ryzen Threadripper 1950X」搭載デスクトップPCと、筆者のメインデスクトップPCの主なスペックは下記の通りです。

Ryzen Threadripper 1950X搭載PC Core i7-8086K搭載PC
CPU Ryzen Threadripper 1950X(16コア32スレッド、3.4~4GHz) Core i7-8086K(6コア12スレッド、4~5GHz)
メモリー 32GB DDR4-2133 SDRAM 32GB DDR4-2133 SDRAM
ストレージ Samsung SSD 970 EVO 250GB Samsung SSD 960 EVO 500GB
グラフィックス Radeon RX 580 NVIDIA GeForce GTX 1080
マザーボード X399 Professional Gaming ROG MAXIMUS X FORMULA

検証環境

種別 製品名 価格
CPU AMD「Ryzen Threadripper 1950X」 10万3000円前後
グラフィックス ASRock「Phantom Gaming X Radeon RX580 8G OC」 3万5000円前後
メモリー Corsair「CMK32GX4M4B3200C16」 4万7000円前後
マザーボード ASRock「X399 Professional Gaming」 5万円前後
CPUクーラー NZXT「KRAKEN X72 RL-KRX72-01」 2万7000円前後
システムドライブ Samsung「970 EVO MZ-V7E250B/IT」 1万1800円前後
データドライブ Seagate「BarraCuda ST4000DM004」 1万円前後
PCケース LIAN LI「O11 AIR」 1万5500円前後

※価格は9月12日のもの

総額は29万9300円。前回の記事執筆時より7900円下がって30万円を切りました。お買い得!?

貸し出し機材の都合で、マザーボードはASRock「X399 Taichi」(4万4000円前後)から「X399 Professional Gaming」(5万円前後)に変更しています

前回の記事ではとりあえず組んだだけですが、今回はエアフローや見た目も考慮してケーブルマネージメントも施しました

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