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CPU性能差に違いが!?B450とB350マザーボードを徹底比較

2018年09月04日 11時00分更新

文● 紅月 蛍 編集●ジサトラ ハッチ

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 今回使ったベンチマークソフトは、定番の「PCMark10」「CINEBENCH」。また、エンコードの性能テストとして「x264 FHD Benchmark」を使用しました。検証環境は以下の通りです。

検証環境
CPUAMD「Ryzen 7 2700X」(8コア/16スレッド、3.7~4.3GHz)
グラフィックスASRock「PHANTOM GXR RX580 8G OC」
マザーボードASRock「Fatal1ty B450 Gaming K4」(B450)ASRock「Fatal1ty AB350 Gaming K4」
メモリーCorsair 「CMK16GX4M2A2133C13」(2133GHz 16GB ×2)
ストレージSanDisk「SSD PLUS SDSSDA-120G-J27」(120GB SATA3)
電源ユニット玄人志向「KRPW-AK750W/88+」(750W 80PLUS SILVER)

CPUクーラーは純正クーラーを使用

B450マザーボードはASRockの「B450 Gaming K4」を用意しました。従来の「ASRock RGB LED」に加え、「WS2812BデジタルLEDストリップ」と組み合わせることで、LEDのアドレス指定が可能。さらに、「Polychrome RGB Sync認証」を取得した周辺機器のLEDと同期できるようになりました

比較機として用意したのは、「B450 Gaming K4」と同じシリーズのB350マザーボード「AB350 Gaming K4」です

 まずは総合ベンチマークソフトのPCMark10の結果からご覧ください。Gamingを除く3項目をテストする「PCMark 10」の結果はB450の方が約2.3%上回るという、ほぼ誤差の範囲内という結果に。一方、「PCMark 10」からさらにデジタルコンテンツ作成に関係する「Digital Contents Creation」を除くテストを行なう、「PCMark10 Express」では、スコアーの差が約5.5%ほどとやや広がりました。

 もしかしたら、Precision Boost 2による効率的なクロックアップが、単純作業では作用したのかもしれません。

 次にCINEBENCH R15の結果です。こちらはシングルだとB450の方が、B350よりも約17%上回るスコアーをマーク。しかしながら、マルチだとB350の方が約3.2%高い数値となりました。どうも、メニーコアを上手く使えていない様子。

 そこで、今度はH.264のエンコードで性能を測る「x264 FHD BenchMark」を使ってみました。そして、この検証でも約2fps、変換時間にすると約2秒とわずかな差ではありますが、やはりB350の方が良いスコアーとなりました。

 B450の方が後発なので、ドライバーが成熟すれば、この数値が逆転する可能性は高いですが、性能面だけで言えば大きな差はありません。つまりは、今なら性能差は劇的に変わらないので、現状B350を使っている人や、予算を鑑みて価格が落ちているB350を購入した方がお買い得。

 とはいえ、B450は先述したようにStoreMIやXFR2 Enhanced、Precision Boost 2と新機能による性能向上が見込めるので、この先長く使うならB450の方がベスト。2000シリーズの性能をフルに引き出したいという人には、間違いなくオススメできます。

 ちなみに今回使用した「B450 Gaming K4」の価格は、実売約1万5000円前後、比較機として用意した同モデルの「AB350 Gaming K4」は実売約1万700円前後。約4300円の差ですが、たとえばStoreMIを使わず、大容量のSSDを選択する構成を検討した場合などを考えれば、まったく高くはない価格差でしょう。

 2000シリーズでクリエイティブにもゲームにも強い、メニーコア搭載PCを作りたい!という人は、ぜひB450マザーボードの購入を検討してみてください。

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