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GT参戦10周年! 3度目の正直で2連覇を目指す! 第5回

ミクAMG、灼熱の第4戦タイでまさかの2戦連続タイヤ無交換!

2018年08月01日 17時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII.jp 撮影●加藤智充

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他車にまさかのトラブル続出
予選は順位が繰り上がって7位!

 今年で開催5年目を迎えたSUPER GT タイ・ブリーラム戦。例年10月の第7戦というシーズン後半に設定され、チャンピオンシップに多大な影響がある1戦だったが、今年は6月30日~7月1日のシーズン折り返しである第4戦となった。この時期の開催は2015年以来となる。なお、来年もタイ戦はこの時期に開催されるようだ。

 さて、予選日は時期的に雨季ではあったものの、晴れが続いており、ドライコンディションが予想されていた。しかし、予選開始前に突然のスコールがサーキットを襲う。すぐに止んだものの、かなりの雨量で路面か乾かず、予選1回目はウェットタイヤを使うことになった。

 予選1回目のアタックは片岡選手。上位陣が1'42秒台を出す中、徐々にペースを上げていき、8周目に「1'42.899」を記録して6番手につけ、1回目を通過した。

 予選2回目は谷口選手。GT500の予選1回目を挟んだことで路面は乾きつつあり、ライン上は完全なドライになっていた。0号車(ミクAMG)はドライタイヤを履き、コースイン。1回目と比べて明らかに全車ペースが大幅に上がった。そんな中、谷口選手は「1'33.236」を6周目に出す。だが、上位陣は32秒台を次々に叩き出し、徐々に順位は下がっていく。最終的に9番手という結果になった。

 予選が9位だったので、決勝は9番手スタートかと思われたが、1位と3位のマシンが車検で失格となるアクシデントがあり、順位が繰り上がって7番グリッドからのスタートになった。

フォーメーションラップでトラブル発生!
最後尾まで落ちるも7位でフィニッシュ!

 決勝レースは気温37度、路面温度55度と、南国らしい気温でスタート。

 スタートドライバーの片岡選手はいつの間にかフォーメーションラップの隊列からいなくなっており、チームにもファンにも激震が走る。フォーメーションラップ走行中に電気系統にバグが発生、スロットルが開かなくなってしまったとのこと。一旦止まって電源を入れ直したところ普通に動いたのだが、レースのレギュレーション上、フォーメーションラップ中に止まってしまったマシンはピットインしないといけないため、残念ながら最後尾になってしまった……。

 ピットアウトしてからの片岡選手はトップグループよりも速いペースで走り、順位を上げていく。あっという間に中盤グループに追いつき、ポイント圏内(10位)まで順位は戻りつつあった。

 レース中盤からライバルたちは続々とピットイン。だが、0号車は片岡選手のまま走り続ける。ロングに強いタイヤだったこともあり、片岡選手がギリギリまで引っ張る作戦だ。

 30周目後半からは2番手を走っており36周目には「1.33.787」のベストタイムも更新し、ついに41周目にピットイン。ドライバーは谷口選手へと交代したが、タイヤはなんと無交換で給油のみ。30秒かからない程度のロスで、再びコース上に戻った。

 前戦のタイヤ無交換直後はすでにタイヤが終わっていたが、今回は問題なかったようで好調なペースで順位を戻していく。その後もトラブルなく走り、予選順位だった7番手まで上がってきたが、そこから先を捕まえるには至らず、7位でチェッカーを受けた。

 全体的に速さがあったレースなので、もし序盤のトラブルがなければ表彰台も見えていたかもしれないが、トラブルがフォーメーションラップ中だったこと、その後トラブルが再発しなかったのは不幸中の幸いだった。

 今のところ、ポイントの取りこぼしはないが、現在16ポイントでトップとは21ポイント差に広がってしまい、ランキングも11位に落ちて、チャンピオンシップに黄信号が灯り始めている。次戦の富士はレース距離が800kmなので、いつもより多くポイント付く。ここで表彰台に乗って一気にランキング上位に浮上したい。

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