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ハイレゾを越えた分解能の「Hugo M Scaler」も初公開

CHORDの新DAC「Hugo TT2」、新アンプ「Etude」日本公開

2018年07月23日 10時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

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小型でデスク設置も可能な「Hugo TT2」

 「Hugo TT2」(ヒューゴ・ティーティーツー)は、デスクトップ利用に適したD/Aコンバーター/ヘッドフォンアンプ/プリアンプ。TTは「Table Top」(机上設置)の略で、本体サイズは幅235×奥行き223×高さ46㎜とコンパクトだ。

 Chordはバッテリー内蔵で持ち運びができる「Hugo 2」なども開発しているが、Hugo TT2は据え置き利用の機種となる。

ロバート・ワット氏

 ほかの製品同様、汎用のDACチップを使用しない。デジタルフィルター(WTAフィルター)はFPGAを利用して独自にプログラミングしている。電力供給の制約がないため、FPGAの性能をフルに発揮できるという。

 その精度を示すタップ長は9万8304(Hugo2やQutestの2倍、DAVEの約半分)。パルスアレイDACのエレメント数は片チャンネルあたり10(Qutestと同様、DAVEの半分)。12次のノイズシェーパーなどを備える。結果として、時間単位の分解能は81nsを実現。-178dBまでノイズフロア変調がないとする。

 Chordは空間認識や音色、そして低域の音階の認識などから、音の出るタイミングの正確性を重視している。81nsという数字はCDが記録できる22msはもちろん、人間が知覚できる3~4msを大きく下回る、高精度な数値と言える。

 本体にはヘッドフォンアンプ用に、30F(ファラッド)×6個のスーパーキャパシタを内蔵。ローゲインとハイゲインが選べ、300Ω負荷で285mW(RMS)、8Ω負荷では7.3W(RMS)の出力が可能だ。 ヘッドフォン端子は6.3㎜×2、3.5㎜×1。

 背面にはデジタル入力用のUSB端子(最大768kHz)×1系統、光デジタル入力端子×2系統(最大96kHz/24bit)、BNC端子×2系統(シングル時192kHz/24bit、デュアル時768kHz/24bit)、アナログ出力用のRCA×1系統、XLR×1系統、デジタル出力用のデュアルBNCを備える。apt-X対応のBluetooth接続機能も持つ。DSD512、ダブルDXD対応の機種だが、USB入力時なら基本的にすべてのフォーマットに対応できると考えていいだろう。

 ちなみにデザイン面ではラック収納を考慮し、ボリューム調整などが可能なボール状の部材の位置を手前に変更した。

開発中のアップスケーラーは極めて高精度

 また、発表時期などは未定だが、Hugo TT2と組み合わせて使う「Hugo M Scaler」と呼ばれるアップスケーラーも開発中。試作機が初披露となった。528個のDSPが並行動作し、50万行以上のプログラムコードによって、16bit精度100万タップのデジタルフィルターを作成した。タップ数の多さは汎用DACチップが搭載するものはハイエンドでも2~3bitの精度とのことで、元がCDに収録した音源でも高精度に補完できる。詳細は不明だが、タップ数に関しては160万円の「Blu MkII」と同等レベルだ(CD再生機能は省かれている)。

右がHugo M Scaler。左下のシルバーのアンプが「TToby」

 上部手前のボタン操作で、2倍、4倍、8倍、16倍のアップサンプリングが選べる。リップシンクなどに配慮した低遅延ビデオモードも持つ。

 Hugo TT2にこのHugo M Scaler、同じく開発中のアナログAB級パワーアンプ「TTobby」を組み合わせることで、Choralシリーズ以上にコンパクトなスピーカー再生用システムを作ることが可能だ。デモでは、アイ・オー・データ機器のfidataシリーズから、USBでHugo M Scalerにデータを取り込んでアップスケールしたのち、デュアルBCN経由でHugo TT2にデータを送り、そこでアナログ信号に変えていた。

背面から見た接続状態

 Hugo M Scalerなしでも驚きのサウンドなのだが、これを通すとよりウォームで滑らかかつ聴きやすい音調に変わった。低域の量感が増し、個々の音が明確に鳴る印象だ。

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