日本HPは、ビジネスノート「HP Elite」シリーズの新製品と、エントリーワークステーション「HP Z2 Workstation」を発表した。
シンガポールで開催中のプライベートイベント“IMAGINE 2018”の会場で、米HP社のKetan Patel副社長(アジア太平洋地域と日本のビジネス向けPCを担当)が会見。以下のように語った。
「360度回転する13.3型ディスプレイを搭載したモデルでは、最も軽量で、最薄のビジネスデバイスを実現している。妥協せずに、最新の素材を使い、スタイリッシュなデザインを実現。さらに、セキュリティやコラボレーションという点でも強化を図っている」
また同じく米HP社のCarol Hess副社長(アジア太平洋地域と日本のワークステーションプロダクトマネジメントおよびGo-toーMarketを担当)も以下のようにコメントした。
「今回投入する新たなワークステーションは、世界のなかでも最もパワフルなエントリーワークステーションであり、信頼性、拡張性を持ち、セキュリティに対する高い要件も満たすものになる」
360度ヒンジ搭載モデルなど3機種を追加
HP Eliteシリーズは、3機種を新たに発表した。
「HP EliteBook x360 1030 G3」は、薄さ約15.8mm、重量約1.25kgの2 in 1モデル。第8世代のインテル Core プロセッサーを搭載。連続駆動時間は、公称で最大18時間と長い。LTE対応で、屋外でも見やすく明るい「タッチ対応非光沢ディスプレイ」を採用している。また、置き忘れなどに配慮して、ペンが本体から離れてしまった場合に警告を通知する「アクティブペン」をオプションで搭載できる。
出荷は9月を予定しており、HP DirectPlusでの価格は19万4000円(税抜)から。
「最薄でありながらも、数多くの端子の搭載にこだわった。2つのUSB Type-C端子やHDMI端子、マイクロSIMカードスロットに加え、指紋認証センサーも搭載している。
さらに、明るい屋外や照明のまぶしい屋内でも、自動的にコンストラストやレゾリューションを変更できる機能を持つ。簡単に持ち運べ、様々なシーンで利用できる。長時間のバッテリー駆動も、持ち運んで利用する上では十分なスペックだ。
また、ノイズキャンセリング機能によって、周りの音を遮断して、声だけを拾ったり、ショートカットキーでSkypeがすぐに呼び出せるため、ビデオ会議にも最適なデバイスである」(Patel副社長)
加えて、HPにとって、セキュリティは優先度の高い項目であり、ウィルスやマルウェアによる不正なBIOS書き換えや破損からシステムを保護することができたり、目の前に座っている人だけが画面を見ることができるHP Sure Viewを搭載している点などにも言及した。
「HP EliteBook x2 1013 G3」は、他社の12.5型ノートとほぼ同等サイズの筐体に、13.3型のディスプレーを搭載した2 in 1タブレット。LTE-Advanced搭載モデルや、タッチでオン/オフが可能な「HP SureView」搭載モデルを用意する。発売は10月を予定で、HP DirectPlusでの価格は13万9800円(税抜)から。
「HP EliteBook x2 1050 G3」は、GeForce GTX 1050搭載の15.6型ノートで、最大6コア/12スレッドの第8世代 インテル Core プロセッサーを搭載。最大4TBのSSD(NVMe)によって、映像・音楽・3Dコンテンツ制作などに対応できるスペックを持つという。発売は9月を予定。HP DirectPlusでの価格は17万9800円(税抜)から。
Patel氏は「これらの製品についても、強固なセキュリティ機能を備えており、安全な環境で業務や共同作業を可能にすることができる」と強調した。ビジネスPCでHPが重視している、自動修復機能の「HPエンドポイントセキュリティコントローラー」や「HP Sure Start Gen4」「HP Sure Run」といったセキュリティ機能も搭載する。
「新世代の従業員は、柔軟で生産性の高い働き方を求めている。そのためにはオープンな作業スペースを提供し、様々な人とコラボレーションの実現が必要だ。いつでも、どこでも働けるシームレスな体験を提供することで、企業は従業員の満足度を上げられる。いまは、体験の時代に入っている。時代に合わせて、ビジネスを変革していくことが大切だが、新たなHP Eliteシリーズはそれを支援するものになる。デザイン、セキュリティ、コラボレーションという3つの要素が必要であり、新製品でもこれらの要素に力を注いでいる」(Patel副社長)